Complete text -- "桜"

31 March


 先々日の3/29は湯川潮音「弦とわたし」ツアー楽日の九段会館。この桜の季節にこの辺りを訪れることは、ほとんど初めてで、かなりの人出と渋滞に驚く。

 

 とても楽しいライヴだった。この素晴らしい歌声と一緒に演奏出来る事は、誠に光栄。
 実は若干のアクシデントもあったが、なんて事は無かった、というより、むしろそれで良かった。彼女のキャパシティの広さ(笑)が、それを良しとさせた。

 アンコールの最後の曲「しずくのカーテン」でアコースティックギターの弦が切れた。ステージ上で弦を切る事は滅多に無いのだが、このツアーのこの最後の曲を弾き始めた時、切れる予感も無い訳じゃなかった。エンディングでDのワンコードになり、8小節程弾いた後、4弦が切れた。この曲はレギュラー・チューニングなので、4弦はDである。この曲のキーの音。「弦とわたし」ツアー終了、と少しだけ感慨深い。今回の数々の楽器(アコースティックギター3本、エレキ6弦、エレキ12弦、ワイゼンボーン、バンジョー)にも、お疲れさま。

 酒は飲みたかったので、半蔵門に宿を取る。打ち上げは最後までいく。神楽坂で4時まで。旨い酒だった。




 昨日はジンタらムータ@東京芸大。この桜の時期の上野公園に来たのも初めてだったのだが、雨が降る夕方、人出は多く無かった。

 もともとはアントニオ・ネグリ氏来日の為のイベントだったのだが、急遽、来日中止(というか阻止、詳細はこちら)になってしまったので、荒れたイベントになるのか、と思いきや、構内の人出はそれほどでもなかった。

 当初、半野外のステージで演奏する予定だったのだが、寒さの所為もあり、急遽、一番人出があるイベント会場の屋内での演奏となったのだが、急造なので、簡単なマイクのみという、良い環境とは言えないが、好き勝手に弾いていたら、あっという間に終わってしまった。

 終演後、こぐれみわぞうプレイングマネージャーより、ギャラをいただく。彼女が自分の財布から直接、私に渡してくれたため、なんだか、小遣いをもらった気分になり、上野で飲む。

 帰り際に出会ったA新聞社のT女史を誘い、アメ横近くの「大統領」という居酒屋。コの字カウンター越しに見知らぬ人との会話に花が咲く。私の左隣は新婚カップル(女性は看護師、男性は元証券会社社員だったが、倒産、再就職の山形出身)右はT女史、その隣に格闘家の娘程年が離れているであろう彼女、そして、その美声の格闘家、その格闘家を兄貴と慕う元力士、それから、カンボジア生まれだと言い張る、佐世保出身の元力士。ここでカウンターを囲むのも何かの縁。もう二度と会う事は無いからこそ、ささやかな旨い酒を飲もう。なんと楽しい事か。

 しかし、またもや西武線終電を逃す。

23:55:00 | skri | | TrackBacks
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