Complete text -- "Sometimes I Just Feel Like Smilin' その後"

11 July

Sometimes I Just Feel Like Smilin' その後


 さて、原稿も書き終え、明日は久しぶりに大熊ワタルさんのジンタらムータで神戸へ。そして明後日は広島に行く。

 ポール・バターフィールド・ブルーズ・バンドの最終アルバム『Sometimes I Just Feel Like Smilin'』だが、先ほど既に愛聴していた日本盤のサンプル盤を聴き直して驚いた。なんとミックスが違っていたのだ。先日オリジナル盤を聴いて驚くのも当たり前のことだ。おそらく、日本盤のミックスはトッド・ラングレン。で、Re-Mixingでクレジットされているフリッツ・リッチモンドがオリジナルのミックス。リッチモンドのミックスはライヴ感重視でリヴァーヴも多く、ホーンセクションが煌びやかだが、各楽器のレベル操作は少ない。ラングレンは燻んだ音だが、楽器毎のレベル操作は細やかとも言える。ライヴ盤後のリリース、そしてセールスへのプレッシャーと希望を考えると、やはり前者が正規と考えるが、ラングレン版とどちらにするかということは、クレジットを鑑みても、最後まで悩んだことなのだろう。が、何かの間違いで日本ではラングレン版がリリースされた。

 そして、また驚き。CDはどうなっているのかと、エレクトラの2枚組アンソロジー盤を確認してみる。このアルバムからは2曲しか収録されていないが、リッチモンド・ミックスに近い。驚いたのはそのことではなくて、曲が違うのだ。アンソロジー盤の最終曲「Song for Lee」は間違いで、テッド・ハリスが中心になって作った「Night Child」だ。今頃それに気づくとは間抜けだが、バターフィールドもかわいそうだな。



02:05:54 | skri | | TrackBacks
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