Archive for 07 December 2008

07 December

鳥取


 映画サウンドトラックの仕事を深夜に終え、その日の夕方に酒井俊さんのツアーで名古屋に行く。最近では名古屋と言えば、ホール以外はほとんど今池のTOKUZOなので、今回の会場スターアイズのある覚王山はちょいと新鮮。ライヴ終了後は独り中華屋で飯を食い、焼酎を少し煽る。

 翌日の6日は岡山。久しぶりにシンフォニーホール近くのうどんや「およべ」に行き、女将さんに挨拶そして蕎麦を喰らう。ここは蕎麦も旨いのだ。カウンターの脇にはテレビがあり、先週の大河ドラマの再放送。丁度、勝海舟と西郷隆盛の場面で蕎麦を啜りながら、グッと来る。
 ライヴはこのシンフォニーホール近辺(サウダーヂな夜、とか禁酒会館とか在る辺りだが)では無く、JRの高架が近い初めて行く辺りだった。リハーサル時にもろもろ音響関係のトラブルも少しあったが、無事終了。ストラーダやシカラムータで私を知る方々にも会え挨拶を交わす。
 それにしても、この岡山の夜は寒かった。


 そして、智頭急行経由で鳥取へ。

 

 
 鳥取に来るのは何年ぶりだろうか。特に今回の鳥取市はかれこれ7~8年ぶりな気がする。米子にはその7~8年の間に二回程来ている気がするが。
 で、その鳥取と言えば砂丘がすぐさま思い浮かぶが、今回は時間もなく出向けず。

 初めて鳥取砂丘に行った時の感激は覚えている。歩いて十数分の先まで、障害物が無いので、その広さが形容出来ないのだ。もちろん、砂丘のあの大きい丘を越え、浜辺で何となくボケッとする。時の経過も忘れる。気がつけば日没も近く、夕焼けが綺麗だった事も覚えている。
 その時のもう一つ覚えている事は、当時、携帯電話を使い始めた頃で、砂丘で黄昏れていたら、電話が鳴った。東京から今でも何かと世話になっているMマネージャー女史だった。砂丘で夕焼けを見ながら、スケジュールの調整なんて、全くもって奇妙だったのでよく憶えている。
 
 今回、鳥取に着いた時間が割と早かったので、サウンドチェックも早めに済ませ、ホテルで休息、とはいえ、少しギターを弾く。まだまだ時間があったし、読みかけの本も読了したので、本屋を探しに出る。ホテルを出て橋を渡ったところで、こんな店を見つける。

 

 酒屋のような佇まいだが、何故か気になるので、暖簾をくぐる。

 

 見事な立ち飲み屋だ。少し興奮したが、汚い店だ。しかも飲食店の汚さではない。なんか何年も開けられていない倉庫のような埃が目につく。が、カウンターだけが黒光りしているのだ。こんなカウンターがあるからこそ、男は外で呑むのだ。決してお薦め出来る店ではないが、気の合う酔友なら解るだろう。

 てな話を同行のギタリスト高木潤一さんの話したら、早速、入ってみたとの事。で、その高木さんが私のエレキを弾いている写真なんぞ。

 

 そして、ライヴは大盛況。うまい酒を飲んだのは言うまでの無いが、驚いたのは、打ち上げでの高木さんの歌。まるでショーケンが乗り移ったようなのだ。なんだか嬉しくて笑いが止まらなかった。

 そして、その後奇しくも、先述のMマネージャー女史と電話でまたもスケジュールのやり取り。彼女は博多にいると言う。まったく便利な世の中だ。

 翌日は広島に向かった。

23:55:00 | skri | No comments | TrackBacks