Complete text -- "取材 1"

25 November

取材 1


 年末のNHK-BS2での特別番組「ピーターバラカン音楽紀行」の為のロンサム・ストリングスの取材、一日目。
 ロンサム・ストリングスのリ−ダーという事もあり、私の個人取材。そして2ndアルバムの録音現場の一つでもある自宅の作業場での撮影。あまり広く無い部屋にディレクターT氏、照明さん、カメラさん、音声さんの4人が入ると、機材含め結構窮屈だが、モニターを覗くととても広く見える。
 ディレクターT氏からは要望は普段の作業の様子、ということだが、あいにくコンピューターで行う作業や録音など進行中のものは無い。今一番やらなければならないのは、ソロライヴ(ストラーダイベント)用の新曲のアレンジ及び譜面書きだ。一曲ぐらい新曲をやりたいと思って用意したのがジョニ・ミッチェル「Cherokee Louise」。ときどき『Travelogue』を聴きながら譜面を書いてゆくが、落ち着かないし、あまりはかどらず。しばらくそんな感じで撮影は進むが、あまりの動きの無さか、T氏よりの質問。ロンサム・ストリングスを知らないであろう視聴者の為に結成のきっかけや動機等、プロフィールに書いてある事等喋る。そしてまた質問。「この四人だからこそ出来ることとは?」 思わず "そんなものはありません" と答えそうになり言葉を飲む。誰も玄さんのように弾く事はできないし、原さんのような音色はだせない。松永さんのグルーブもしかり。ただそれは当たり前で、むしろそんな四人で誰でも出来る音楽をただやりたいのだ。しかし私にはそれを的確に伝える話術はなく、「まだこれからですね」と無難に答えておいた。

23:00:00 | skri | | TrackBacks
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