Complete text -- "Dutch Boy"

14 November

Dutch Boy



 先週はレッスンやライブが続いていたが、今週は暇。ということで、機材周りのメンテナンスを少しずつやることにする。まずはケーブル類の整理。ギターに使っているケーブルはだいたい決まっているが、自宅でのみ使うものの中には、もう何年も音を出していないものもある。大分前に使わないものは処分したのだが、一つだけ謎のケーブルがあり処分せずにおいた。MONITOR INSTRUMENT CABLE PROFI LINE MADE IN WEST GERMANYと被膜の印字。少なくとも32年以上は前のものだ。久しぶりに試したのだが、これが音が小さい、倍音も豊かではない。かといって痩せている訳ではなく、低音の素朴さは最近のケーブルにはない魅力もある。
 先日、ダッチボーイ青のヴィンテージをいただいたので、ハンダを付け替えてみることにした。プラグは元からついていたスイッチクラフトの普通のもので片側はL字のものだ。

 正直、ハンダとかケーブルとかコンデンサとかあまり気にしていないのだが、数年前にフェンダージャパンのジャズマスター(JVシリアル)を組み直した時に、配線材をレンツ、ハンダをアルファ(共にヴィンテージ)と試してみた。その頃は今ほど手に入りづらくも、高価でもなく、まあ千円~二千円奮発する程度だ。それでもかなり変わった。生々しくなったのだ。フェンダージャパンのオリジナルピックアップでリード線まで変えたのだが、驚きの効果だった。
 それ以来ハンダはアルファのヴィンテージを使っているのだが、今回は初のダッチボーイとなる。

 これが、驚いた。最近よく使っているSommer SC-SPIRIT LLXとほぼ同じ音量。倍音の好みはSommerだが、この枯れた感じは最近のケーブルではなかなか味わえないものだ。
 しばらく使ってみて、プラグを日の出かG&Hかノイトリックのゴールドに変えてみるという欲も出る。

 しかしながら、ハンダの質もあるが、私のハンダづけの技術も多分相当上がったのだろうと自負している。そしてハンダづけの鉄則、追いハンダは絶対にNGだ。
 
 必要ないのに違うケーブルを作りたくもなってきた。



17:52:00 | skri | | TrackBacks
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック
トラックバックURL