Complete text -- "EL TANGO VIVO"

23 October

EL TANGO VIVO



 譜面や音資料というのは、いつの間にか増えている。気が付くと作業机の隣は、クリアファイルに挟まった譜面が積み重なっている。また来週使うものだから、とついつい所定の場所に収めない。そして、それらのクリアファイルの間に違う仕事の音資料のCD-Rやサインしなければならないのに忘れていた契約書が挟まっていたり、とやはり整理整頓は大事。なので、昼より譜面整理。どんなのものの整理でもそうだが、懐かしいものが出てくると、やはり手が止まる。もう確実に使わないと思われるものは捨てるが、10年間使って無いもので捨てられないものもある。そういうものが出てくると、ときどきギターを手に取り弾いてみるのだが、10年前は弾いていたのに、今はなんだか弾きづらいものも少なく無い。結局、譜面整理はそこそこにギターを練習、そしてトレーニング。左手の人さし指が半年程、調子悪い。まれに私も見てもらうが、ノブさん(小松亮太君掛かり付けの針灸師)によれば、楽器を弾く人はスポーツ選手並みのケアが必要との事。とにかく身体に無理なバランスで楽器を弾いているのだ。それに若い訳では無い。


 夕方、熊田洋さんより電話。今晩のEL TANGO VIVOの小平でのライヴに伺う事にする。
 が、陽も暮れかけた頃、地震で部屋が揺れる。割と大きい。テレビをつけると震源は中越、長岡近くで震度6強。震度5の群馬の家内の実家に電話するも、只今大変込み合っております、たぶん問題ないだろうとは思いつつ、電話が通じないのは不安ではある。しばらくして、携帯電話がつながり、問題ない事を確認。
 テレビでは続けて地震情報の報道。19時過ぎだったか、どの局も一斉に気象庁の記者会見。確認情報はまだあまり多くは無い。内容は同じだがチャンネルを変えてみる。当たり前だがカメラの位置が局によって違うのだが、真正面の近い場所、左側少し奥、等、さまざまだ。これはやはり早いもの順なのか。
 少し遅れてしまったが、EL TANGO VIVOのライヴに行く。メンバーは熊田洋(p)東谷健司(b)近藤久美子(vln)にゲストの北村聡(bn)の四人。ちょうど第二部から観たのだが、ラウンジ感ある「マダム・イボンヌ」や「カセロン・デ・テハス」等からよりコアな「泣き虫」「チケ」「何たる不敬」への流れは絶品。中でも熊田さんが小編成用にアレンジしたアルフレッド・ゴビの曲は良かったな。PAは全くHi-Fiでは無く、おそらく公民館の設備そのままだと思うが、それがまた、少し安っぽくて太く、好みの音。特にバンドネオンの低音はエレキバンドネオンか、とも思う程の鼻づまりぐあいと少しの歪み具合がグッときた。アンコールは定番の「ラ・クンパルシータ」だが、これがまた手練すぎて、合ってるんだか合っていないんだかで、あんまり合っていないのだが、この一丁上がり風情がこれまた良かった。

23:55:00 | skri | | TrackBacks
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