Archive for 11 December 2006

11 December

VIOLETA PARRA


 昨日、変な夢を見た。
 夢の中で、私は白昼、車を運転していた。私がいつも使う大きな街道で、大規模な交通検問に引っ掛かる。こんな真っ昼間だが、飲酒検問だ。私の番が来る。警官が飲酒検知器を差し出し、息を吹きかけるように、命じた。私は何のためらいも無く息をかけるが、検知器は反応したようだ。「もう一度」と確認されたが、やはり反応する。「おまえ、酒飲んでるだろう」と、夢の中でも警官は横柄だ。「いや、飲んでません」。「でも酒は飲むだろう。最後に飲んだのは何時だ?」。「一昨日の晩です」。「ほらみろ、飲んでるじゃないか」。そんな馬鹿な!。と、夢はこの辺で終った気がする。

 今日、移動中、件の夢と同じ街道を走っていたら、交差点ごとに、警官がやたらに多い。検問ではないのだが、とある大きな交差点の渋滞待ちで、非常棒をかざされ車を止められた。その時は結構な音量でビオレッタ・パラを聴いていた。(実は数日前から、凄く聴きたかったのだが、CDが見つからず、今朝ようやく探し出したのだ)検問ではないので、すわ、職質か?と思った。

「おまえが今聴いているのはビオレッタ・パラだな」
「はい、良くご存知で」
「おまえ、革命家だな、トランクを見せろ」
開けたトランクには、機材が満載。
「何だこれは」
「楽器の他はアンプとエフェクターボードとシールドケースです」
「ほらみろ、わけのわからんものばかりだ、連行する」

なんてことには、ならなかった。(過去、似たような事は実は一度ある)ただ、対向車線で右折するパトカーを誘導するだけだった。


 それにしても、ビオレッタ・パラの歌声は素晴らしい。ざらっとしているが、とてもかわいらしく、なおかつ、根源的な力に漲っている。
 その歌声を久しぶりに聴いていたら、渋滞の中だったが、あっという間に目的地に着いた。

 
 たしかビオレッタは自殺で命を絶ったと聞いている。アジェンデはもう力をつけていた頃かも知れないが、クーデターより前の話だ。(と記憶する。気になる人は調べるように)ビオレッタの死後5〜6年後(だったと思う)、あのチリの9・11。パブロ・ネルーダは病床だったが、救急車を差し止められ死亡。ビクトル・ハラはギターが弾けないように手を砕かれ、処刑。キラパジュンとインティ・イリマニはアジェンデ政権の文化使節で海外公演中でそのまま亡命。(だったと思う。調べないで書いているので、間違っていたらごめん)

 で、今日、さっきニュースで知ったが、ピノチェト元大統領が遂に死亡。

04:34:00 | skri | No comments | TrackBacks