03 January

レコード千夜一夜 第五夜 1979 プレイリスト


2018年11月23日、桜井芳樹のレコード千夜一夜 - 第五夜 1979年 のプレイリストです。


桜井芳樹のレコード千夜一夜 - 第五夜 1979

● 開場BGM ソウル玉の二軍より
Elvin Bishop Group / 『Elvin Bishop Group』A面
エレキ豚ジャケット。30年以上ぶりに聴いてみたが、微笑ましい。

● ブルース・バンド
1. Buster Benton / Spider in My Stew (Spider in My Stew 1973)
エレキギターギター購入から程なく、同級生の兄貴たちのブルース・バンドに加入。このバンドの後の発展系でライヴハウスに出演することになるが、それはまだ少しだけ先の話。このアルバムからは他の曲をカバーしていたが、アンプリファイドしていないキャリー・ベルのハープと手数の多いベース、マイナーのブリッジ、それでいてヘビーなスローブルーズというのも面白い。

2. Climax Blues Band / Summer Rain (Real to Reel 1979)
1976年頃に大ヒットを飛ばしたバンドの1979発表のアルバムより。'76年以降はディスコ風味の印象が強かったが、ちょっとだけブルースに戻ってきたというのが、逆に1979年とは思えないのが面白い。

3. YES / Going for the One (Going for the One 1977)
前回登場のオーディオ床屋で少しだけ聴き、図書館で借りる。イエスはその後もそれ程聴いていないが、これは結構好きなアルバム。床屋の主人は、なんだかブルースじゃん、と言っていたのでおそらく好みでは無かったのだろう。

4.Roy Clark & Gatemouth Brown / Caldonia (Makin' Music 1979)
前回に引き続き、ゲイトマウス・ブラウンを。ただし今回はロイ・クラーク追悼。素晴らしいギタリストでした。

● ラジオ
5.ZZ Top / I'm Bad, I'm Nationwide (Deguello 1979)
この頃からFENをよく聞くようになる。この曲はよくかかっておりました。8分音符を三連の一拍にしたというのは面白いですな。

● ニュー・ミュージック・マガジン
6.Taj Mahal / Satisfied 'n Ticked Too (Satisfied 'n Ticked Too 1976)
NMMでタージ・マハールを知る。リアルタイムではエヴォリューションだが、ミュージック・フ・ヤかこのアルバムが好き。今回はミシシッピ・ジョン・ハートの最高のカバーを。

7.Bob and Marcia / To Be Young Gifted and Black (Greatest Original Reggae Hits 1970)
レゲエを知るのもNMMだったが、同級生でとてもギターがうまかったS君宅でボブ・マーレイを聴かせてもらったのが初めてだった。この曲は奇しくも中村とうよう氏の編纂アルバムより。私がこの年初めて買ったレゲエのレコードだった。

● 友人たち
8.Larry Carlton / Easy Evel (Singing/Playing 1977)
先輩達とブルースバンドをやりつつ、学校では文化祭用にクロスオーバー系のバンドに参加。リーダーのギタリストのY君はリー・リトナーやこのラリー・カールトンのルーム335が好きだったようだが、私は断然スタッフやクルセイダーズが好きだった。が、このカールトンはよく聴いた。ギターは絶品。リズムボックスがJ.J.ケイル風味なのもとてもグッとくる。

9.J.J. Cale / Sensitive Kind (5 1979)
さて、そのケイルを。友人達の間ではやはりエリック・クラプトンが人気で翌年の1980年頃だったと思うが、私も連れられて観に行った。何曲かのケイルのカバーは好きだったのだが、やはり本人は全く次元が違う気がした。金太郎飴とも評されるケイルだが、とんでもない。アルバムは刻々と変化している。よく聴いたほうがいい。

※ 休憩の10インチ
沖縄民謡集 A面

● リアルタイムもろもろ
10.Bruce Cockburn / After the Rain (Dancing in the Dragon's Jaw 1979)
FMでブルース・コバーンを知る。多分この曲が私の最初のコバーン。これより前の方が好みだが、このクロスオーバー風味はとても印象に残っている。この頃リアルタイムで好きになったものは、多少のちにいちゃもんがあったとしても、抗うことが出来ないのだ。


11.Lewis Furey / Song for Lorca (The Sky is Falling 1979)
再発ラインアップの広告でフューレイの名を知る。しばらくして最新盤が中古で安く出ていて購入。ルー・リードのベルリンにも似た雰囲気がとても印象的だった。しょっちゅうでは無いが、気になって定期的に聴くアルバムの一つ。


12.Little Feat / Perfect Imperfection (Down on the Farm 1979)
前年に来日コンサートを観てノックアウトされてリトル・フィートだが、ローウェル・ジョージが死んでしまった。音楽家がドラッグで命を落としたのをリアルタイムで知ったのはこれが初めてだったと思う。ましてや、コンサートで観ているのだ。大ショックのまま、新譜を発売すぐに購入。悲しい出来だが、残ったメンバーは精一杯だ。これはポール・バレルの佳曲。


13.Carla Bley / Why (Escalater Over the Hill 1971)
この頃女性ヴォーカリストといえば、リンダ・ロンシュタットが人気だった。そのロンシュタットの若き日の最高の歌唱はこれ。

● プレゼント・レコード
14. Olivia Newton-John / Love Song (Let Me Be There 1971)
リンダと言えば片方ではオリヴィアという時代だったか。同じく'71年のオリヴィア・ニュートン-ジョンでレスリー・ダンカンのカバーを。

⚫ リアルタイム続き
15.Frank Zappa / I Have Been in You (Sheik Yerbouti 1979)
ザッパを聴き始めたのもこの頃。今回はリアルタイムのザッパドゥーワップを。痺れる。

● 異国から
16.Mammane Sani / Salamatu (Et Son Orgue 1979)
'79年にカセットで発売されたニジェールのオルガン奏者のアルバム。アナログ盤は2000年代に発売。こんなことをやっていた奴がいたことの驚きとともにもうずっと聴いていたい音なのだ。

● 〆の一曲
17.Marianne Faithfull / Broken English (Broken English 1979)
私にとってのマリアンヌ・フェイスフルはここからなのだ。


次回は第六夜で新春特別企画1970年代です。1月4日阿佐ヶ谷ソウル玉トウキョウ、19:30より。ゲストに岡田拓郎さんを迎えます。



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26 December

レコード千夜一夜 第四夜 1978 プレイリスト


こちらのプレイリストも滞っておりました。10月12日、桜井芳樹のレコード千夜一夜 - 第四夜 1978年 のプレイリストです。


桜井芳樹のレコード千夜一夜 - 第四夜 1978

● 開場BGM ソウル玉の二軍より
Johnny Rivers / 『Slim Slo Slider』A面
ヴァン・モリソン原理主義者とも言うべきソウル玉店主の矢野間さんからすればやはり二軍棚でしょうか。でもそこを差し引いたら好感度は高く、なにより全体にリヴァースの思惑も手に取るように分かる気がして微笑ましいのだ。

● ラスト・ワルツ
1. The Band / The Well (The LAST WALTZ 1978)
待ちに待ったラストワルツが発売されたのは、この78年。もちろん発売日に買った。この曲はカフーツ以来もっともプログレッシヴな曲ではないか! マニュエルのヴォーカルにハーモニーはロバートソンのみというのも珍しく、ヘルムのドラムはやけ気味な感もある。既にダンコのソロとRCOオールスターズがリリースされた後の1977年の録音と推測される。そしてその後MPザ・バンドのボックスセットにも収められず、ラストワルツの中のスタジオ録音という事でなかなか顧みられない曲の一つだろう。

● ジャズ喫茶
2. Bud Powelll / Buster Rides Again (Time Waits Amazing Bud Powell Vol.4 1958)
高校の友人Fに連れられ初めてジャズ喫茶に行く。その金町のJAZZ38という店の暗いホールのばかでかいスピーカー(おそらくアルテック)からはよくバド・パウエルのアメイジングvol.1かvol.5が流れていた。今回はあまり有名ではなく、調子の悪い時期とされるvol.4を。調子が悪いとは言え、このリズム隊とのラテン風味はその後よく聴いたものだった。

● オーディオの立派な床屋
3. Genesis / Afterglow (Wind & Wuthering 1976)
家に近くにオーディオの立派な床屋があったのだ。ちょっと音楽の話をしたら、クラフトワークを聴かせてくれた。戸惑っていたら、もうちょっと親しみやすいのにしよう、とこのジェネシスの新譜を。コリンズがヴォーカルになってからのこのバンドはその後かなり良く聴いた。来日公演も行きたかったが、すぐに売切。ところでこの床屋さん、プログレファンというよりはタンジェリン・ドリームやサード・イヤー・バンドがとても好きだったみたい。

● エレキギター購入
4. Booker T & MGs / Last Tango in Memphis (Universal Language 1977)
ロビー・ロバートソンとスティーヴ・クロッパーが好きだったので当然テレキャスタータイプのギターを購入。フェルナンデスのテレキャスターモデルだ。そして、RCOオールスターズの来日公演で生のクロッパーを観て度肝を抜かれた。その感じからすればこのアルバムはいささか地味にも感じるが、この人達からすればおそらく3回くらい回ってここに辿り着いたんだろうな。クロスオーバー感あれど、やはりこの人達ならではの不変さが今になってますます素晴らしい。この曲はタンゴでは無く、おそらくガトー・バルビエリのラスト・タンゴ・イン・パリスのシンプルなメロディの作り方を参考にしたと思われる。

5. Carla Thomas / B-A-B-Y (The Super Hits 1966)
ゴスペルは図書館でよく借りたが、R&Bは皆無だった。先のMGsからアトランティック・ソウルを知ったようなものだ。オーティス・レディング、ウィルソン・ピケット等々、何をかけようか迷ったが、やはりモノ盤が素晴らしい。とは言え私はこの頃のR&Bのモノ盤はほとんど持っていなくてこのコンピレーションしか無いのだ。折角なのでソウル玉ではあまりかからないカーラ・トーマスを。

● コンサート
6. David Bromberg / Sharon (Demon in Disguise 1972)
とにかくこの1978年は来日ラッシュで相当コンサートに行った。ブロムバーグは1月の来日公演で場所は虎ノ門ホール。バンドで来日とは今では考えられない贅沢さ。ベースは現ボンジョヴィのヒュー・マクドナルドだったと思うが、、。これはまだブロムバーグ・バンドになる前の盤でこの曲はガルシア、ゴッドショー、クルーツマンのデッド組がバック。サックスはクラリネットとマンドリンの巨匠アンディ・スタットマン。

7. Brownie McGhee & Sonny Terry / Down by the Riverside (Coffee House Blues 1963)
ライトニン・ホプキンズ来日! その来日記念盤から。ホプキンズのギラギラのエレキギターの音に痺れるも、バックバンドが無い方が良かった印象があり。マギーとテリーは仲が悪いという話だが、そんなことはどうでもよく私は大変魅せられた。彼らは再発見ではなくずっとプレイしてやってきたのだ。このレコードはフォークサークルとも言えるアッシュグローヴでのライヴ。

8. The Rumor / Tired of Waiting (Frogs Sprouts Clogs and Krauts 1978)
リック・ダンコの来日はその後のレヴォン・ヘルム&RCOオールスターズに比べると、まあ物足りなさはあった。演奏時間も短めだったし。でもまああの声が生で聴けたのはやはり感激だ。翌年、グラハム・パーカーと来日したルーモアの2枚目からダンコのカバーを。

※ 休憩の10インチ
HAWAIIAN HIT TEN ISLAND PARADISE A面

● コンサート続き
9. Albert King / I'll Play the Blues for You (I'll Play the Blues for You 1972)
B.B.とアルバートの両キングが来日しジョイント・コンサートを行ったのもこの'78年。アルバート・キングはもちろんフライングVだったが、スタックス時代とは違うシグネチャーモデル。スタックス時代のギブソンの方が音が鋭くて艶もあり、この頃の方が好み。と言うかこのアルバムは私が最も聴いたスタックス作品。バックはバーケイズ。

● フォーク
10. Jean Ritchie / Fair Nottumun Town (None But One 1977)
この頃の私はアメリカの黒人音楽にますますのめり込んで行く時期だったが、フォークやトラッドももちろん知りたいことだらけだった。ジーン・リッチーがこの年に来日したことを知ったのは後の話だ。そしてディランのMaster of Warの元曲を知る。それがこの曲。


11. Kate & Anna McGarrigle / Pronto Monto (Pronto Monto 1978)
ケイト&アンナを知るのは'81年頃。先輩の家で聴かせてもらったのが始めだが、そのジャケットを見た瞬間に数日前に訪れたレコード店の中古盤で見かけていたのだ。帰りにそのレコード店により、即購入。この曲はそのとき買った彼女ら4枚目のフレンチ・レコードにも収められているフランス語の曲。アンナ・マッギャリグルの作曲法には大いに刺激を受けロンサム・ストリングスに繋がっているとも言える。


12. Gatemouth Brown / Fiddin' Around (The Bogalusa Boogie Man 1975)
ゲイトマウス・ブラウンもボビー・ブランドと来日。しかし相次ぐ来日ラッシュで金が続かず残念。ゲイトマウスのステージはペダルスティールを含むカントリーロック体制だったと聞き、行けなかったことを後悔した。あまり評判の良く無いゲイトマウスのカントリーロックだが、このアルバムはプロダクションも整理され、なにより本人に歌が良い。フィドルだけではなく勿論ギターも弾いている。リトル・フィートもこの年に来日し、もちろん観に行ったが、このアルバムにはデキシーチキンも収録。


● 追悼
13. The Otis Rush Blues Band / Everything's Going to Turn Out Alright (Chucago Blues Today vol.2 1966)
追悼オーティス・ラッシュ。正調ブルーズ&スクイーズギターではなく、ライ・クーダーもカバーしているアイク&ティナを軽いインストを。おそらくクーダーはこれを参考にしたと思われる。


● プレゼント・レコード
14. Starland Vocal Band / Third Rate Romance (Late Nite Radio 1978)
'76年大ヒットを飛ばしたバンドのセカンドアルバム。その中からソウル玉でよくかかるアメイジング・リズム・エイシスの名曲を派手なポップカントリーに仕上げ張り切るが、その後はヒットが出ず。

● 異国から
15. Marmoud Ahmed / Bemin Sebib Litlash(Ere Mela Mela 1986)
'86年にクラムドディスクから発売されたマームド・アーメド70年代の録音集。この曲は1978年録音。その後エチオピーク・シリーズで大分知られるようになるが、当時は呪歌でもあり演歌でもあり中毒性もあり、、、で今に至る。

● 〆の一曲
16. Ry Cooder / We Shall Be Happy (JAZZ 1978)
1978年、ラストワルツとともに私の最重要アルバム。この曲はクーダーが未来に希望を投げた成果がもっとも顕著に表れた一曲。詳しくはエリス第7号の拙原稿を読まれたし。


第五夜プレイリストもまもなく。次回は第六夜で新春特別企画1970年代です。ゲストに岡田拓郎さんを迎えます。



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27 September

レコード千夜一夜 第三夜 1977 プレイリスト


先日9月15日、桜井芳樹のレコード千夜一夜 - 第三夜 1977年 のプレイリストです。ご来場ありがとうございました。


桜井芳樹のレコード千夜一夜 - 第三夜 1977

● 開場BGM ソウル玉の二軍より
John David Souther / 『Black Rose』B面
私はそれなりに親しんだアルバムだが、ソウル玉店主の矢野間さんは、歌い方が好きでは無い、との事で二軍棚へ。久しぶりに聴いたが、まあ悪く無い。ご来場の方々からも、懐かしい、との声。

● サイモン二人
1. John Simon / Tannenbaum (John Simon's Album 1971)
レコードコレクターズ 10月号でThe Band『MUSIC FROM BIG PINK』の原稿を書いた事とツイッターで高橋健太郎さんの考察を受けて、急遽選曲を変更。気になるエンジニアが三人参加。ともかく名曲だ。ジョン・ホールのちょっと行き過ぎたギターも素晴らしい。

2. Simon & Garfunkel / Save the Life of My Child (Bookend 1968)
ジョン・サイモンが1968年当時に関わっていた仕事より。ただしこのアルバムはニューヨークのA&Rスタジオの録音では無い。S&GがA&Rを使ったのは、前アルバムのパセリ、セージ…。

3. Paul Simon / Stranded in a Limousine (Greatest Hits,Etc. 1977)
そして、77年当時のサイモンシングルカット。Still Crazy...タイトル曲で、これこそニューヨークの音と興奮したが、バックはマッスルショールズ。この曲はニューヨーク、バックはスタッフ。

4. Traffic / Evening Blue (Shoot out at the fantasy factory 1973)
そのマッスルショールズのうってかわって、少し前の湿った音。だがジャマイカ録音。

● コンサート
5. Jerry Jeff Walker / The Heart of Saturday Night (It’s a good night for singin' 1976)
最初の海外ミュージシャンのコンサートは1976年のアメリカの武道館公演だった。場の興奮はあったが、音が悪く残念。実は積極的に行ったわけではなく友人のT君に誘われて。初めて一人で積極的に行ったコンサートは1977年1月のトム・ウェイツ。そのウェイツのカバーでラジオで聴いたジェリー・ジェフ・ウォーカー。

6. Richard & Mimi Farina / Morgan the Pirate (Memories 1968)
1977年のローリングココナッツレヴューはくじらの竜田揚げは好物だったがジョン・セバスチャン目当てで観に行った。そこでミミ・ファリーニャを見たと思ったのだが、最近音源化され私が観たのはミミでは無かったことをようやく確認した。このアルバムはリチャードの死後で、この曲はミミのみの歌。ナッシュビル録音の伴奏も良い。

7. Ritchie Havens / Younger Man Grow Older (Alarm Clock 1971)
そのローリングココナッツで度肝を抜かれたリッチー・ヘブンス。弾き語りのリズムは凄まじいが、バックがついたスタジオ録音はフリーソウル、心地良い。

※ 休憩の10インチ
秋満義孝のウエスタンヒットパレード A面

● ライブハウス
8. めんたんぴん / 海 (カントリー・ブレックファスト 1976)
ラストワルツ目当てで買ったミニコミ誌のスモールタウントーク。それに1977年夏の京都のライブハウス拾得のスケジュールチラシが折り込まれていた。一人で各駅停車を乗り継いで九州の祖父宅に行ったときに寄ったのだ。初めてのライブハウス体験はおそらくこの拾得。めんたんぴんを観たのだ。飛田、池田両氏のギターに興奮した。

● ラジオ
9. 桃井かおり / お喋りやめて (One 1977)
当時の日本のニューミュージックでも。桃井かおりと秋吉久美子は当時人気ありましたな。ラジオで聴いて気に入って購入したアルバムより。

10. B.W.Stevenson / We Had it All (CALABASAS 1973)
ミッドナイトマガジンで聴いたスティーブンソン。聴いたのはもう少し泥臭いものだったが、これはラリー・カールトンのアレンジで少し洗練された感じ。ドニー・フリッツがプローン・トゥ・リーンで取り上げている曲だ。
作者はフリッツとトロイ・シールズ。

● 宗教関係
11. Seals & Crofts / We May Never Pass This Way (Diamond Girl 1973)
そのトロイ・シールズの弟がこのジム・シールズ。S&Gを追っていた身としては男性デュオはロギンス&メッシーナと共に興味深く聴いた。そして、この二人は熱心なバハーイー教の信者なのだ。

● プレゼント・レコード
12. Ritchie Furay / Headin' South (I Still Have Dreams 1979)
そして、今やクリスチャン・ミュージックのリッチー・フューレイ。現在は牧師でもある。きっかけはアル・パーキンスからの誘いというのは意外だったな。音はすっきりした末期ウエストコーストサウンドとも言える。だが、このキックの感じは私はあまり好きではなく、もう十分勉強したかな、という事でプレゼント・レコードに選んだ次第。

● ブリティッシュ・トラッド
13. Maddy Pryer June Tabor / The Grey Funnel Line (Silly Sisters 1976)
先のスモールタウントークやニューミュージック・マガジンでこの1977年にブリティッシュ・トラッドを知ったのだ。この曲はシーシャンティ。

14. Steeleye Span / The Blacksmith (Please to See the King 1971)
オール・アラウンド・マイ・ハットはリアルタイムで知ったが、やはりこっちの方が素晴らしい。トラッドのエレキ化の最大の成果の一つ。

● 異国から
15. Mercedes Sosa / Poema 15 (La Mamancy 1976)
案外好評なこのコーナー。このアルバムの日本発売は1977年。どの曲も素晴らしいのだが、ビクトル・ハラ作曲、パブロ・ネルーダ作詞のこの曲を。

● 〆の一曲
16. Tom Waits / Christmas Card From a Hooker in Minneapolis (Blue Valentine 1978)
1977年1月のコンサートは静かに感動したのだが、自分が聴いていたウェイツよりも声が荒れていたことに驚いた。その翌年にはこのアルバムをリリースする。ブコウスキーの一節から詩を膨らませたと聞くが、この歌詞はグッとくる。生ピアノとヤマハのエレキピアノCPの絡みもまた良い。


次回は続きで1978です。10月中には出来ればと思っております。



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11 September

レコード千夜一夜 第二夜 1976 プレイリスト



随分時間が経ってしまいましたが、今月15日の第三回の予告をかね、前回6月の「桜井芳樹のレコード千夜一夜 - 第二回」プレイリストをまとめました。

桜井芳樹のレコード千夜一夜 - 第二夜 1976

●オープニング
1. Marshall Tucker Band / This Ol' Cowboy (1974)
当時のFENで初めて聴き探し求めた曲。変形のルンバ・ビートとの拡大解釈も出来なくは無いが、多分ウエスタン・スイングの影響。2拍4拍の裏にキックが入り、フィルは必ず6連、繰り返すことによる魂の注入方法。フィドルはノンリバーブ、リードギターは走り、リフ、フルートの有機的なヘッドアレンジがジャケットの市井感とともに最高のサルーン・バンドを感じさせるが、これは他の彼らのアルバムにはあまりない親近感なのだ。

●図書館、音楽雑誌、クラスメイト、レコード屋
2. Michel Polnareff / Fame a la Mode (1975)
FM雑誌で大きく取り上げられていたポルナレフのアメリカ録音。イントロ一瞬リズムの少しのよれがあるが、逆にこのショー仕立ての楽曲の演出には悪く無い。当時のフランスでは出来なかったことをやりたかったんだろうな。曲中の喋りはルイス・フューレイ。エンドのトランペット・ボイスのポルナレフはお見事。

3. Humble Pie / Earth & Water Song (1970)
クラスメイトのT君に聴かせてもらったピーター・フランプトン。奇しくも同時期ハンブルパイのライヴ盤を図書館で借りていたのだった。”ビアズリー・アルバム"から、フランプトンの曲。彼は何故その後トーキング・モジュレーターを使ってみたのか、この曲を聴くとなんとなく頷ける。

4. Eagles / Journey of Sorcerer (1975)
そのT君が積極的に押して来たのがイーグルス。この曲は『呪われた夜』収録のインストだが、このアルバムでのバーニー・レドンの貢献には目を見張る。既に大げさなアメリカーナ。バンジョーのクロウハンマーにストリングス。フィドルはデヴィッド・ブロムバーグ。

5. Tom Rush / Rockport Sunday (1968)
私がギターを弾き始めた頃のバイブルとなった「ライト・ミュージック増刊号」。アメリカのフォークやブルースのアコースティック・ギターの大特集でその後数年に渡って、フラット・ピッキングやスリー・フィンガーやラグタイムやブルースに取り組む教本でもあったのだ。何せジョン・フェイフィにインタビューまで載っている。この雑誌で知ったフェイフィと並ぶアメリカン・プリミティヴ・ギタリスト、ブルース・ラングホーンの素晴らしい演奏はトム・ラッシュ作のインスト。

6. Chistine McVie (Perfect) / What You Say (1970)
T君はどちらかと言うと私よりはポップな音楽が好みだったようで、他にはフリートウッド・マックやELOもよく聴かせてくれた。ダニー・カーワン追悼でクリスティーン・マクビーの最初のソロアルバムから。

7. Steve Miller Band/ In My Dark Hour (1969)
スティーヴ・ミラー・バンドの「Fly Like an Eagle」も最初はT君経由だったけど、ラジオでよくかかりましたな。これはFly Like〜同じようなリフを使って、ポール・マッカートニーと二人で完成させた曲。まだこの時点ではミラーのロックのツボはマッカートニーに惑わされている。

8. Stephen Stills / Wooden Ship (1975)
まだギターを買う前に金町のワカナ堂というレコード店に行ってはギターを眺めていた。店員に一声かけないとおいそれと触れる代物ではなく、本当にただただ学校帰りに見ていただけだった。このワカナ堂、少ないけれど輸入盤も扱っていて、当時『イリーガル・スティルス』が入ったばかりであったが、ニュー・ミュージック・マガジンで中村とうよう氏が貶していて、買わなかった。暫く経って図書館で借りたCSN&Yのベスト盤が気に入り、中でも好きだったこの曲を。ここではスティルスのライブ盤から。

9. Janis Ian / I Would Like to Dance (1976)
図書館にはサルサのレコードが少なく無かった。当時国内盤で結構発売されたのだ。ニュー・ミュージック・マガジンで紹介されたものはかなり借りられた。そんな中この1976年にジャニス・イアンがサルサアレンジの曲をやっていて、これがラリー・ハーロウとオーケストラ・ハーロウのアレンジと伴奏。ドラム入りだが、ティンバレスはそれなりに目立つもミックスはカラオケっぽく残念。

●ブルース、ミッドナイトマガジン
10. Luther Allison / The Bum is Mine (1976)
当時のニュー・ミュージック・マガジンはFMで番組を持っていて、夜中の放送だが、よく聴いていた。それがミッドナイトマガジンでDJは中村とうよう氏。ルーサー・アリソンのこのアルバム『ナイト・ライフ』が新譜紹介でかかったのはよく覚えている。ギターソロは押弦とスライドを使い分けていて面白い。ザ・ブルース誌ではかなりの酷評だったが。

11. James Cotton Band / Goodbye My Lady (1976)
これもザ・ブルース誌で賛否両論だったジェイムズ・コットン・バンドのライヴ盤より。私は大好きなライヴ盤。キックが多めなのはちょっと目をつぶるとしよう。マット・マーフィー追悼。

12. B.B.King / Summer in the City (1972)
この1976年ジョン・セバスチャン「Welcome Back」の大ヒットでラヴィン・スプーンフルを知る。そのヒット曲のカバー。アルバム『Guess Who』より。その前のアルバムでレオン・ラッセル「ハミングバード」をカバーしているのだが、これがなかなかマイナー短三度の音がシャープしていて、要するにブルーノートの感覚で歌っているのだ。この曲はしっかりマイナーになっており、これが後の「スリル・イズ・ゴーン」のヒットに繋がるのではないか。ジョー・ザガリノ、プロデュース。

●ラスト・ワルツ小特集
13. Ringo Starr / This be Called a Song (1976)
1976新春のレコードバーゲンでザ・バンド『カフーツ』とボブ・ディラン&ザ・バンド『偉大なる復活』を購入。偶然デパートBGMで耳にした「ライク・ア・ローリング・ストーン」の知らないバージョンに打たれたのだ。奇しくもその年の晩秋にラスト・ワルツ。その映画の最後の方に少し出てくるリンゴ・スターのアルバムからエリック・クラプトンが書いた曲。ビートルズとデラニー&ボニーと足した感じだが、何故かスティールパン入り。

14. Staples Singers / Solan Bushi (1970)
パービス・ステイプルズ参加の最後のアルバムより。なんとソーラン節でアレンジもパービス。こりゃ面白い。アルバム・プロデュースはスティーヴ・クロッパー

●プレゼント・レコード
15. Beach Boys / I Know There's an Answer (1966)
大名盤『ペット・サウンズ』が今回のプレゼントレコード。30年くらい前の日本盤。再生するのが案外難しいレコードですね。’76年当時『15 Big One』がリリースされブライアン・ウィルソン復活なんて言われたけど、全然まだまだ。ちなみに私が最初にビーチ・ボーイズを聴いたのも'76年頃で、図書館で借りた二枚組ライブ『イン・コンサート』ブロンディ・チャンプリンとリッキー・ファッター入りでした。

●今日のカバー曲&ソウル玉2軍から
16. Judas Preist / Green Manalishi (1979)
ソウル玉の裏のレコード棚から選んだ12インチ。ダニー・カーワン追悼も兼ねて。45回転の12インチ、素晴らしい音圧です。

●異国から
17. Exile One / Eldorado Main Road (1976)
日本盤で出たのは1977年。これも図書館より。とにかくこのギターのカッティングが好きで好きで。小アンティル諸島ドミニカのバンド。

●〆の一曲
18. Sammy Walker / Brown Eyed Georgia Darlin' (1976)
今回は1976年で〆。私が弾き語りの歌手をプロデュースする時は少なからずサミー・ウォーカーのこのアルバムを頭の片隅に入れているかも知れません。

*休憩の10インチは The Three Suns / Three Suns Highlight のA面。

次回の9月15日は私が初めてコンサートに行った1977年です。’76年からの話の続きも少なく無いと思います。

9/15@阿佐ヶ谷ソウル玉トウキョウ
20:00〜
チャージ 500円


15:30:07 | skri | No comments | TrackBacks

30 May

桜井芳樹のレコード千夜一夜 第一夜 - 1975


 阿佐ヶ谷ソウル玉Tokyoの店主、矢野間健さんの協力のもとにイベントを企画いたしました。題して「桜井芳樹のレコード千夜一夜」。DJでは無く、私がレコードをかけながら、あることないことを喋るというものです。

第1回目は5月31日。

第一夜のテーマは1975年。と言っても'75年の音源ばかりかける訳ではありません。私が自分の意志で洋楽を聴き始めたのは、1974年ですが、様々な理由により本格的にのめり込んだのは1975年なのです。ですから、私がその頃に出会った音楽にまつわるそれ以前やその後に出会った重要なものや興味深いもの等を聴いていただきます。

そして、そのテーマに沿った様々なコーナーも考えております。御来場者の1名様にレコードを差し上げるというプレゼントもあり。(ご希望者が複数いる場合は、まあジャンケンとか、または私に一杯奢ってくれても構いません。)

テーブルチャージは500円。20:00からです。
souldama.com

イベントが軌道に乗ったらゲストも考えております。
まずは第1回、皆様のお越しをお待ちしております。


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