Archive for October 2020

31 October

2020年 11月ライヴ・スケジュール


 10月が思いの外忙しく、先のことをあまり考えていなかったのだが(コロナ禍でブッキングが少し遅くなっているのもあるが)11月は一つも自分ではブッキングしなかった。なので、以下。


 11/17(火)栗コーダーカルテット 東京 下北沢 ラ・カーニャ


 11/18(水)Dead Man's Liquor 東京 入谷 なってるハウス


 詳しくはblocにて。よろしくお願いします。



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30 October

栗コーダーカルテット


 栗コーダーカルテット25周年記念の無観客ライヴ配信@LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公開されております。11月1日までです。
 私も少し参加しておりますが、それに関わらず、これは素晴らしいです。音質、映像共にDVDにしても良いのでは、という高クオリティです。

 https://salmonsky.zaiko.io/_item/331873

 もともと25周年記念のコンサートでブッキングされていましたが、このコロナ禍で無観客となりました。が、短期間の準備でよくぞここまで、という栗コーダーのメンバーはもちろん、取り巻くスタッフの尽力たるや!、賞賛いたします。
 
 お勧めいたします。是非。


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23 October

ソロ演奏


 久しぶりにソロで演奏をした。終わってから煙草を求めて店の外に出たら、お客さんから声をかけられた。「初めて拝見させていただきましたが、あの感じのギターは聴いたことがありません。いつもどちらで演奏されているのですか」「いや、だいたいいつもバンドか複数人です。ソロはとても久しぶりでした」と、そんな会話をしたあと、いろいろ思い出してみた。

 フェイスブックにも書いたが、おそらく前回のソロ演奏は渋谷アップリンクでのJohn Faheyの映画にイベントだったと思う。4~5年前のことだ。共演は無かったが、その時も秋山徹次さんと一緒だった。秋山さんに会ったのはその時が2回目で、かれこれ20年近く前かもしれないが、鬼怒無月さん主催の即興ライブ@江古田Buddyに参加した時に初めてお会いして、「ロンサム・ストリングスの方ですね」と声をかけられた。

 ソロ演奏に関して言えば、記憶が曖昧だが、北浦和クークーバード(現ちどり)でノアルイズ・マーロン・タイツの武末亮くんとやった時も各々のソロからアンコールでデュオという流れだった。これも4~5年前。前述の渋谷とどっちが先だったか、記憶は曖昧だ。

 ただそれ以前というと、ソロはとても少なくて、2013年だったと思うが(松永孝義さんが亡くなった後という記憶あり)、中村まりさんとの九州ツアー。ただこれはLonesome Strings and Mari Nakamuraのアルバムの流れがなんとなくあったので、音楽的にそこからはあまり外れないようにした。

 そのもっと前だが、これも九州で福岡史朗くんのツアーに勝手に付いて行ったことがある。そうしたら、博多で「ソロでやってくださいよ」と言われ、その後の福岡君たちには帯同せず、大牟田までいくミニツアーになってしまった。

 ソロ演奏に興味がないわけでは無いのだが、どうも過去の経験から、何やろうかな、みたいな感じになってしまうのだった。2000年代は酒井俊さんやカルメン・マキさんで少人数でよくツアーをしていて、ソロになる場面は多々あり、特に自分一人でやることにはあまり気が向いていなかったのであろう。

 今日というか昨日、サウンドチェックで(といっても生音だが)秋山さんの音を聴いていたら、当たり前のようにシンプルになった。今頃になって恥ずかしいが、自分がだせる音に集中すれば良いだけだった。なので、即興も楽曲もそんなに変わらない。結局音に集中していたら、楽曲を即興でつなぐ形になった。曲目は以下。

 Ground
 Forever Green Blues
 Rajamati Kumati
 Ghosts

 後半二曲はヴェトナミーズ・ギターのアコースティックを使った。3,4日前に急に思い立ったのだ。浅はかでも良い、この楽器がうちに来てかれこれ3年くらい、披露せねばと思ったのだ。しかし、本番で使ってみると、改良点は多々あり。チューニングと弦のゲージ、今回は011のアコースティック・ギターにしては細めのゲージでOpen Cチューニング。練習時は右手もそれなりにコントロールしているつもりだったが、本番ではそう簡単では無い。

 ソロ演奏に対してもう少し積極的になろうかと思いつつ帰路に着く。それにしても秋山さんの音には痺れながらも背筋も伸びた。

 ご来場のみなさま、ありがとうございました。そして企画してくれた高岡大祐さんに感謝。



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09 October

Fender Reverb Box


 さて、今日は午前中からプリンストンに灯を入れてJensenを鳴らす。修理を頼んだ工房の方に聞いたら、エイジングは時間の問題では無いとのこと。持続して鳴らすとか音量も関係してくるので、何十時間のエイジングというのは目安でもなんでも無い。なるほど。というわけで、二時間ほど小さい音から大きな音まで色々練習しつつ弾く。

 プリンストンのリヴァーブはとても気持ちがよく、2.5~3のセッティングが常だが、時折リヴァーブをオフにしてみる。と、試したくなるのが、Fender Reverb Box との違いだ。これは20年ほど前のリイシューだが、トランジスターのアンプに使うと、チューブ感が足されるので、あまり使う機会がないが手離さないで持っていた。

 繋いでみると、プリンストンの方がはるかに良く、確かにベンチャーズのような低音弦ミュートはこちらの方が気分だが、そこはかとなくかけるにはリリースが短いのだ。かなり深くすることもできるが、リリースタイムは調整できず、このあたりはスプリングの状態であろうか。はたまたプリ管も影響しているのか。明日あたりちょっとバラしてみよう。

 夕方からはリモートでレッスン。音声が途切れがちになるのは回線の所為か、まあ仕方がない。が、そこで面と向かえば簡単に伝えられることも、ちょっと手間取ったりする。少人数だからなんとかできるが、いわゆるリモートワークで会議なんてことは結構大変だろうな。


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08 October

Prinston Reverb


 3年か4年前、スーマー『泥水は揺れる』、カルメン・マキ『デラシネ』、tonco『Noseguy』この3枚どういう順番だったかは覚えていないが、これらは全て入間 guzuri recording house での録音で、私は自分のプリンストン・リヴァーブをキッチン前の片隅にセッティングして録音をした。この頃、既にこのアンプは不調で一時間ほど電源を入れてからではないとノイズが多く使えなかったが、所定のウォームアップを過ぎると絶妙のトーンで答えてくれた。それこそ壊れる寸前の美しさがあった。
 ただ、その後は持ち運びやすさもありヤマハJ25にエミネンスのヘンプコーンの組み合わせがなかなかに気に入り、ライヴではよく使っていたし、録音ではさらに小さいヤマハJ15やテスコ71Cも出番は多かった。で、久しぶりにプリンストンを鳴らしたら、やはり格が違う。が、そう感じたのもつかの間で、ああ、逝ってしまった。

 電源を入れて時間が経つと正常になっていたということは、真空管の不具合とは考えづらい。自分では直せないので、エアガレージ行き。やはりコンデンサの類だったのだが、あの一番大きい電解コンデンサが原因だった。が、この部品は今はなく、リイシューのプリンストンの様にコンデンサを複数つけた修理となった。

 まずはトーンは戻ってきたが、この際だ、できる限りきちんと手を入れることにした。

 1)掃除
 エアガレージから戻ってきて音を確認したら、バラしに入る。なので徹底的に掃除。60年近い数々の汚れと錆び。グリルクロスは洗剤とたわしで洗濯。

 2)バッフルボードの交換
 実はオリジナルの10インチスピーカーのバッフルボードに12インチを装着していたのだ。パイン合板(縦合板。ギターでいうとプライ)をホームセンターで12インチにくり抜いてもらい、軽くオイルステインで着色。

 3)電源ケーブルの交換
 1963年オリジナルの電源コードはなんとも頼りないものだが、この良さもあるはずと思っていて、変えていなかったが、いつでも戻せるのでベルデン19364に交換。プラグはとりあえずマリンコにしてみた。結線は簡単だが、バックパネルの穴を広げるのにかなり時間がかかった。

 4)ステップアップトランスの購入
 既に使っている100V→117Vのトランスは自宅機材用にセッティングして、新たにプリンストン用に購入。悩んだ挙句にサウンドハウスより割高だが、群馬県のアテネ電機に発注。これが素晴らしい。重いけど。

 5)スピーカーの交換
 FANEのアルニコブルー12インチは長年使っていたし、セレッションの同型よりも好みだった。しかし許容入力は100W。たかだか10Wくらいの出力のプリンストン・リヴァーブでは数値としてバランスが悪い。十年ほど前に不具合でしまっていた1963年(多分)のUSA Jensen P12Qを直してくれる工房が割と近くで見つかり、修理依頼。ヴォイスコイルの不具合で、もちろんリコーン。エイジングには時間がかかるが、一聴、現行Jensenとは比べるべくもない綺麗な澄んだ音。ヴォリューム1.5くらいでも違いがわかる。これは楽しみだ。

 と、ここまで二ヶ月くらいの道のり。しばらくこれで鳴らしてみるが、真空管にも手をつけることにもなるかな。

 昨日は渋谷公会堂で収録だったがほとんどがアコースティック・ギター。エレキは一曲のみだったが、アンプはテスコ71Cをフルテンで使った。公開詳細は後日。


 
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