Archive for April 2020

14 April

NRQ / No Mans Land Remix


 数年前のものですが、アマゾンで結構高値でした。限定盤だったからでしょうか。

 “NRQ / No Mans Land Remix” by 桜井芳樹

 https://soundcloud.com/sakuraiyoshiki/nrq-no-mans-land-remix


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11 April

TRAFFIC 2

 さて、Trafficその後。全てを聞き直してみたが、私にとってはやはり『John Barleycorn must die』がナンバーワン、とでも言おうか。キャパルディとウッドがいかに重要な働きとしていたが、今回聞き直してのポイントだった。と言うか、ようやくその事に気がついたとは、情けない。『Low Spark〜』も『Shoot Out〜』もちろん素晴らしい。が、ウッドはともかくキャパルディの存在が少し後退するのが、ちょっと淋しいのだ。ゴードンもホーキンスも全くもって素晴らしい事は言うまでもないが。特にロジャー・ホーキンスの落ち着きは神々しささえある。そこに注目すると、ライヴ版の『On the Road』は時折のホーキンスとキャパルディのツインドラムがグッときてしまう。(ステレオ右寄りがキャパルディ)そして、クリス・ウッドの曲をやっているのも嬉しいことだ。
 ただ、そのあとの『When The Eagle Flies』、キャパルディがドラムに復帰するのだが、どうもウィンウッドのソロっぽく響くのだな。とても良いアルバムなのだが。

 それにしても思い出すのは、ポール・サイモン「Still crazy after all these years」がホーキンス、デヴィッド・フッド、バリー・ベケットで録音されて、分かっていてもいまだにこれを聴くと、ニューヨークの音だと感じてしまうのだ。


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05 April

TRAFFIC

 レコード洗浄は未だ続いているわけだが、漸くT段まできた。これが過ぎれば残りはU,V,W,X,Y,Zとオムニバス。アフリカ、アジア、南米、ヨーロッパのロック・ジャズ以外、邦楽含めた日本とクラシック、と終わりが見えてきたような、いやいやまだ千枚とは言わないが、800枚くらいはありそうだ。

 そして、そのT段。トラフィック。このバンドの音源は90年代の再結成以外はどれも愛聴した。私が持っているのは以下。

 1) Mr.Fantasy(1978年東芝EMIアナログ日本盤、2000年モノラルマスター使用ユニバーサルミュージックの紙ジャケットCD日本盤)
 2) Traffic(CDアメリカ盤)
 3) Last Exit(2001年マスター使用ユニバーサルミュージックの紙ジャケットCD日本盤)
 4) Best of Traffic(1971年キングレコードアナログ日本盤)
 5) John Barleycorn Must Die(1979年東芝EMIアナログ日本盤、1999年マスター使用ユニバーサルミュージックの紙ジャケットCD日本盤)
 6) Welcome to the Canteen(1971年キングレコードアナログ日本盤)
 7) The Low Spark of High-Heeled Boys(1971年アナログアメリカ盤)
 8) Shoot Out at Fantasy Factory(1973年アナログアメリカ盤)
 9) On the Road(1978年東芝EMIアナログ日本盤)
10) When the Eagle Flies(1992年日本フォノグラムCD日本盤)

 ファーストから洗浄しては聴き、色々気になったのでCDも引っ張り出してきて聴き比べてみた。なので、7〜9はまだ洗浄していない。5)が一番好きなアルバムか、と言うか最初に聴いたトラフィックだからである。そのジョン・バレイコーン、79年か80年頃廉価盤1,500円で買ったもので、以来折につけよく聴いたものだ。20数年前か、割と近田春夫さんとご一緒することがままあって、トラフィックの話になったら、「これだろ」と言ってGladを弾き始めたのはよく覚えている。(このあいだのJagatara2020では挨拶くらいしかしなかったのだが)
 それはともかく、今回驚いたのは1st。もう20年近く経つわけだが、CD紙ジャケットシリーズが店頭に並び、既に持っているものまで購入してしまったわけだ。ただ、この1stはアメリカ盤の1st『Heaven is in Your Mind』に入っているシングル曲がボーナストラックに入っているので、これがあればアメリカ盤は要らないかな、と思って購入したのは良く覚えている。ところがこのCDイギリス盤のモノラルを新たにマスタリングをしたマスターを使っている。解説で大鷹俊一さんが「左右上下にグルグルと音が回りながら…」と書いているが、このCDはモノラルだから音は左右に移動しないのだ。この1967年以前のモノラルだと音圧がマジックを感じさせるものは枚挙に暇がないが、この新人バンド、当初からステレオミックスを第一に考えていたのではないか。もしくはジミー・ミラーの思惑か。だから今回かなり久しぶりに1stをアナログで聴いて驚いたのだ。もう一曲目からかなり違う。歌が右に振られていて、エフェクトも効果的で耳に入ってくる。歌の二小節目の3〜4拍目から左に思いっきり振られるなんぞ、もう気分は良い。モノは歌が少し後ろでもごもごと感じる。そして何よりステレオミックスの方がこのサイケデリックな音像の中、ドラムが生々しい。キャパルディの6連が響く。私が持っているステレオのアナログ盤は廉価盤だが、当時の東芝EMI、偶然だったのか何なのか、いい仕事だ。カッティングレベルがちょっと高くて、もう響きがロックなのだ。これはおそらく今ディスクユニオンの中古盤でも1,000円もしないはず、持っていない方は気に留めても良いだろう。ただ今回はステレオアナログとモノラルCDとの比較。おかげで英オリジナルモノラルのアナログも聴いて見たいし、米盤『Heaven is in Your Mind』(これもステレオ、モノラル両方あるらしい)も気になってしまったではないか。
 それから、キングレコードには悪いが、4と6はがっかりだった。まあ、6は元がそんなに良い録音ではないのだが。
 とは言え、明日は7〜9を洗浄してじっくり聴くつもりなので、多分また違うことが気になりそうな予感ではある。


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01 April

オーディオ1

 このあいだの原稿仕事で、居間のスピーカーを変えてみた。というのも仕事部屋のパワー・アンプを修理に出したので、パワード・スピーカーしか使えなくなったということもあるし、原稿で取り扱う音源がアナログとCDという所為もある。

 という事を書き始めて、オーディオの話でも書こうとおもったのだが(まあ所謂B級オーディオだが)、”レコード千夜一夜” というレコード・コンサートを定期的にやっている身としては、もっと根本的なことから書こうかと思う。

 ここ2〜3年でアナログレコードの需要はかなり増え、新しくレコードプレイヤーを購入された方も多いであろう。まずは手持ちの装置でレコードをより良く聴く方法を簡単に書こう。
 
1)レコードを綺麗にする。
 レコードは結構埃がある。場合によってはカビも生えている。その埃がプチプチというノイズになる。(傷は別だが)
 私の場合はまず洗剤で洗う。ブラシは歯ブラシのデンターシステマの一番細いものの柄を切りブラシ部だけを三つをプラスチックの破片に接着したものを使っている。洗剤は食器洗い用の中性洗剤を薄めたもので構わないが、結局「えがおの力」という自然由来のものが静電気と泡切れにとても有利だと感じた。(えがおの力は、安くないが、40〜50倍くらいに薄めるから、単価はそれ程でもない。ちなみにこれは妻が洗顔にも使っている。)以下は私の手順。
 a) 洗面所等でレコードを安定させる。レーベル部は円形のタッパーの蓋を改造した取手つきの器具で保護し、スプレーで洗剤を吹き、数分置いておく。
 b) ブラシで溝に沿ってこする。方向は右回り、左回り満遍なくで、その後は水で洗い流す。泡がなくなったら、ブラシを使って水で再び洗い、マイクロファイバークロスで拭く。
 c) 水気が切れたレコードを安定した場所で再度水気を拭き取り、アルカリ電解水を吹き、これをマイクロファイバークロスのガラス拭き用、または不識布ベンコットで左回りに拭き取る。
 d) c)を完全に拭き取ったら、精製水をスプレーする。そして、これをナノファイバークロスかベンコットで拭き取る。
 e) 乾かす。私は食器スタンドに立てている。30分ほどで聴ける状態になるが、不安な方はもっと待っても良いだろう。

 と、そんな洗浄方法なので、随分と時間がかかり未だ自分の全てのレコードを洗い切ってはいない。

2)レコード針を綺麗にする。
 これは簡単だ。かける毎に、メラミンスポンジで擦れば良い。ルーペで見て、あまりに汚れているようだったら、メラミンスポンジに少し精製水を含ませて磨くと良い。ちなみにレコード針はまずほとんど減る事はないので、綺麗にさえしていれば良い。私の20年前のシュアーでも全く問題ない。

3)プレーヤーの設置方法。
 なるべく頑丈にして、水平にする事。コンクリートのドブ板みたいなものに乗せれば問題ないが、なかなかそうもいかないであろう。ただ、とにかく安定させる事。それから、水平器を使って(ダイソーにある)水平に設置する事。針がレコードを正確にトレースするにはとても重要な事だ。

 それから、アンプにPHONO入力がない方もいるだろう。その場合はフォノイコライザーが必要。最近のレコードプレーヤーはフォノイコライザー内蔵というのもあるらしいが。

 今日はひとまずここまで。


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