Archive for April 2005

30 April

レッカー移動


 路上駐車でレッカー移動された。新宿ピットインは路駐度合いが高いのだが、一時間もしないうちに持って行きやがった。

 今日は酒井俊さんのピットイン2daysの初日。セッティング終わって、車を確認。リハーサル終わってからも、車を確認。この時、駐車場に入れれば良かったのだが、開演まで時間の余裕もあまりなく、交通量もそう多く無いので、タカを括った。

 一部が終わって、すぐさまに、車を確認、できなかった。本番中45分足らずでレッカー移動された。

 二部も良い調子で演奏したつもりだが、曲間になると、気になってしょうがない。

 終演後、地下鉄で四ッ谷警察で手続き。反則切符をきられ、フィンガープリントも。なんだか久しぶりだな。

 その後、車を引き取りに新宿に戻るが、引き取り場所の駐車場がピットインから百歩くらいのところ。ほぼ通り渡っただけといってもよい。それでレッカー代14,000円。


 明日も酒井俊さんでピットイン。メンバーは今日と少し違って、太田惠資(vln)、水谷浩章(b)、岡部洋一(per)、桜井芳樹(g)。

 もちろん、きちんと駐車します。

 ちなみに信じられない人も多いでしょうが、今は私はゴールド免許なのです。

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27 April

Lonesome Strings -vol.2- new lost city ramblers ●text 其の七●



10. garcia

 もともとはアルバムに収録するつもりでは無かったのだが、ほぼ八割方録音が終了した時点で、曲順なんぞ考えていたら、アコースティックの小品が欲しくなり、自宅にて録音。
 曲は2001年に鈴木惣一朗氏に渡したデモ・テープに入っていたのもので、作曲もその頃。その後、関島岳郎氏とのデュオで何度か披露した後、曲をいろいろ膨らませたり、違うパートを書いたりもしてみたが、ほぼ当初のデモと同じかたちで録音。結局、極シンプルにソロ演奏。ミックスもマスタリングもほぼ何もしていないに等しい。
 全く難しくない曲だが、録音自体は少し手間取った。自分の思い描いている音で録音出来ないのだ。音決めまで二日程かかった記憶があるが、結局、追い込めたとはいいがたい。が、他にチョイスもない。自宅の機材、音響、と私の録音テクニックでは無理もない。とはいえ、今聞くと、そう悪くは無い。何か小さな事にこだわりすぎていた気もする。
 一応、書き留めておくと、理想はアグスティン・ペレイラ・ルセナ。

 時々、garciaとは誰かの事?と聞かれる事があるが、そういう時は照れ隠しにJerry Garciaと答えている。嘘では無い。でもガルシア・マルケスでもガルシアの首でもマリナーズにいたピッチャーでもかまわない。RAUL GARCIA ZARATEの影響があると自負しているが、プレイは似ても似つかないものなので、ライヴではエレクトリック・ギターで弾いている。


00:36:34 | skri | No comments | TrackBacks

26 April

5月 ライヴ・スケジュール


 5月は俊さんとマキさんがおおいですね。ゴールデンウィークにライヴが多いのは久し振りでしょうか。

5/1(日) 酒井俊 新宿 PIT INN 14:30〜(a)
5/2(月) シカラムータ 大塚 Welcome Back 19:30〜(b)
5/4(土) 酒井俊 横浜 ドルフィー 20:00〜(c)
5/5(木) カルメン・マキ 浦安 クラブイクスピアリ 19:00〜(d)
5/13(金) カルメン・マキ 岡山 笠岡 カフェ・ド・萌 20:00〜(e)
5/14(土) カルメン・マキ 兵庫 豊岡 STARGATE 19:00〜(e)
5/15(日) カルメン・マキ 大阪 堺 FUZZ 19:00〜(e)
5/17(火) 酒井俊 吉祥寺 MANDA-LA 2 19:30〜(f)
5/27(金) カルメン・マキ 曙橋 BACK IN TOWN 19:30〜(g)


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20 April

伊勢屋


 四月十八日

 高田渡さんの葬儀が11時から吉祥寺の教会で行われる事を知ったのは、その日の11時30分頃だった。その時、急げば出棺には間に合ったかも知れないが、内々で、とも聞いていたので、見合わせた。

 おそらく「いせや」になだれ込むであろう事は、予想が着いたので、午後、吉祥寺に向った。が、こういう時に限って、時刻表を確認しなかった。一時間に電車が三本しかない、我が家最寄りの駅に着く直前に、上りが発車したばかり。20分駅で待つ事になる。ふと、渡さんの事でメールをくれた藤原マヒト氏のことを思い出し、彼に電話。すると、葬儀の帰宅途中との事で「いせや」には寄ったらしいのだが、一杯で浄めて、帰路についたらしい。奴にとっては、渡りに船、吉祥寺に戻る、と言う。

 「いせや」は白い煙を吐き、いつもどうりの佇まい。店内を見渡しても、喪服の方々は見られないので、皆、二階にいるのだな、と思いつつも、やはりカウンターで一杯。ここでは渡さんと3、4回は飲んでいる。なんて、しみじみと独酌していると、藤原くん登場。少し説明すると、鍵盤奏者である藤原くんは私の飲み友達と言っても良い。ただ、私は彼のペースで飲む事は出来ない。酒豪、居酒屋道の先輩、そして、はじめて入った飲み屋でも「つけ」が出来るキャラクターなのだ。その藤原くんと以前この「いせや」で飲んでいた時は、渡さんも一緒だったんだよな、と感慨にふけり、二人で酒を酌み交わす。その時、向こうから自転車でやって来たのは久住昌之さんだ。すれ違い様にごあいさつ。まったくいつもの吉祥寺だ。

 二人で一杯ずつのみ、二階に合流。皆、楽しく、明るく飲んでいる。が、渡さんの遺影を見つけた一瞬、泣きそうになる。それでも、その後、漣くんや宮武希さんといつもどおりに飲み、葬儀の様子を聞く。

 結構飲んだが、まだ明るい。そして「のろ」へ移動。だが、河岸をかえると、しめっぽくもなる。あたりまえだ、葬儀の後なのだ。ほんの些細な意見の食い違いを丸く納めたく無くなるようなことがあっても、別段、不思議じゃあ無い。

 かなり酔ってきたが、酒豪、藤原氏、まだまだの様子。終電も気になる時間になったが、渡さんを偲び、もう一件「ハバナ・ムーン」へ。

 私はどちらかと言うと、河岸をかえると、酔いが回るタイプだが、酒豪藤原氏は全く逆。河岸をかえると、再び一から、なのだ。

 灰太郎くんや小林くん(私のレッスン生の一人)と合流し、飲む。酔う。あまり覚えてはいない。マスターの木下さんがThe BandのBig PinkとStage Flightをかけた。リチャード・マニュエルの声に泣いた。本当に、恥ずかしながら、トイレで涙を拭った。

 とっくに終電は無くなり、小林くんとタクシーで帰路に着く。何か会話したか、眠ったかも記憶に無い。
 
 結局、高田渡さんにかこつけて、飲んでいた一日だった。 が、おそらく許してくれるであろう、と都合良く思った。

22:57:43 | skri | No comments | TrackBacks

17 April

四月十六日


 朝、高田渡さんの訃報を知る。

 直後に漣くんと連絡がついた。気のきいた言葉のひとつもかけてあげることはできず。ただ、電話口の漣くんは少しだけ沈んだ口調だが、冷静に話をしてくれた。おそらく、数日前から覚悟はあったのだろう。
 10日程前だっただろうか、渡さんが北海道で倒れた、との知らせがあったが、その後持ち直した、との報もあり、ホッとしていた矢先だった。前日のカルメン・マキさんのライヴの時も、松永さんやマキさんとそんな話をしていたばかりだったし、渡さん本人も入退院の事を、日常茶飯事のように笑って話していたので、「いつもの事」でおさまると思っていた。

 昼、今晩は横浜で酒井俊さんのライヴがあるので、譜面を整理していたら、来客。鈴木常吉さん(元つれれこ社中)だった。既に飲んでいるようだったが、常さんと渡さんの話をしているうちに、飲みたくなりビールを開ける。そして、中尾勘二くんと二人でレコーディングした新作の曲を幾つか聴かせてくれた。とても良い。おもわずリピート。渡さんにも聴いてもらいたかった。

 夕方、遅刻することなく、横浜ドルフィーに着く。今日の俊さんは宮野裕司さん(sax)、水谷浩章さん(bass)と私、という初組み合わせのメンバー。いつもより、すこしスタンダード率高いか。だが、もちろん俊さん独自の世界なので、童謡やクラプトンをならべても違和感は無い。そして今日は途中、MCでゆっくりと渡さんの話をされたあと、おもむろに「十九の春」を歌った。

 終演後、宮野さんと共に帰路につく。こういう時だからか、昔話をすこししんみりと聞き入る。

 宮野さんを別れた後、家ちかくの居酒屋「MARU」に立ち寄る。既に閉店時間をまわっているが、ここのマスターの三島さんは渡さんの著書「バーボン・ストリート・ブルース」の編者なのだ。案の定、店の灯りは落ちていたが、マスターは常連と飲んでいた。ロハのワインで献杯をした。

 渡さんと同年代のマスター曰く「やる事やって死んだんだよ、良かったんだよ。映画も作ったし。俺は悲しく無いよ」と酔っている様子。 私は同意しかねるが、まあ、いい。
 その後、山尾三省の話も交えたりと、三島さんと少ししんみり飲む。それにしても、団塊世代の男性の同志感、とでも言ったら良いか、そういうものを強く熱く感じる。


 何時死んでもおかしく無い身体(笑)、と言われ続けていた渡さんだが、本当にいなくなってしまうと、やはり寂しい。

 「いせや」でも、もう会えないのか。

23:26:46 | skri | 1 comment | TrackBacks