Complete text -- "Lonesome Strings 3rd アルバム録音記●其の二●"

27 May

Lonesome Strings 3rd アルバム録音記●其の二●


5/26

 今日はドイツ生まれのパーカッショニスト、コスマス・カピッツァ氏を迎えて、三曲録音の予定で11:00頃からスタート。本日も好天。

 ただ、この三曲、どれも割と盛り沢山で、ダビングしなければならない楽器もいくつかあるので、ベーシックトラックの完成を目安に作業を開始。全くの新曲とライヴで一度しか演奏していない曲もあったのだが、作業は驚く程順調で、予定通り2曲のベーシックテイクと1曲のほぼ完成テイクが終了。

 コスマスに会うのは、かれこれ一年ぶりくらい。昨年の丁度今頃、Mamadou Doumbia with MANDINKAのアフリカン・フェスタ出演以来だ。実はコスマスとはMANDINKA以外で一緒にやったことはほとんど無い。(ほとんど、と書いたのは、記憶が曖昧だからで、他のレコーディング・セッションは幾つかあったかも知れない)MANDINKAでの彼のプレイはとにかくパワフルで、ライヴでのパーカッションソロでは、いつもバンドが持っていかれる。ジャンベの音はいつも生音で轟き渡るのだが、音もとても綺麗なのだ。
 ただ、ロンサムストリングスの場合はアコースティック楽器が多いので、パワフルさを前面に出す訳では無い。むしろ小さな綺麗な音でグルーブしていく感じは気持ち良くアンサンブルしていく。6/8の大きいうねりは流石だ。

 セッションも進む中、ある曲でコスマスがカホーンを使いはじめた。このカホーン普通のものとはちょっと違っていて、ライン出力もついているエレクトリック・カホーン。ざらつきつつ、太い音で私好みだったのだが、ラインにノイズが乗ってしまい、NG。結局、コスマス自身もカホーンはしっくりこず、あまり使わなかった。そして彼曰く「やっぱり、皮の余韻と反応が好きなんだよ」。わからなくは無い気もした。でも、もちろんカホーンのプレイも素晴らしかった。

 個人的には録音でスライド・ギターをやったのは久しぶり。今回は薬指にバーをはめてみた。もう十数年、スライド・バーは小指と決めていたのだが、薬指の方が断然音が良い。このバンドでは珍しくハード・ドライヴィングな曲。お楽しみに。

 今日の顔ぶれはメンバー四人とコスマスの他はエンジニアS氏、昨日に引き続きカメラマンのH氏、映像記録及び差し入れのd嬢、そして夕方、私の家内がケーターリングで登場。感謝。

23:30:00 | skri | | TrackBacks
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック
トラックバックURL