Complete text -- "2004 ベスト・アルバム"

28 December

2004 ベスト・アルバム


 では、リクエストにおこたえして、2004のベストアルバム。とは言え、今年は本当に新譜を聴かなかったので、ベストかどうか分からないのだ。ビョーク、バーン、ジルベルトのライヴもスマイルもデスチャも聴いてないし、ブルースの映画もモータウンのも観ていないのだ。NO MUSIC,NO LIFEとはタワーレコードの宣伝文句だが、MUSICはソフトだけじゃないし、ネットやラジオでもそこそこ音楽を楽しんだ一年とも言える。が、なによりも音楽が楽しいのは自分が作っている時。

(順不同)
●Kate & Anna McGarrigle/La qui pleure (a)
●Emmylou Harris/stumble into grace (b)
●The Butterfield Blues Band/Live (c)
●The GIPSY KINGS/roots (d)
●Brandon Ross/Costume (e)
●TINARIWEN/THE RADIO TISDAS SESSIONS (f)
●n-unit/in tubo (g)
●松永孝義/The Main Man (h)
●小松亮太 /Tangologue (i)
●福岡史朗/サンダルブルース (j)



(a)

 

 順不同とは言いながら、今年最も良く聴いたアルバムNo.1。ずっと、彼女達のファンで良かった。

(b)

 

 昨年の今頃、良く聴いていたアルバム。(a)の布石あり。

(c)

 

 こういうリイシューを入れて良いものか、とも思うが、昨今の未発表音源発表とかDeluxe Editionとかは、新発表と言う意味では新譜。だが、こういうアルバムばかりになると年間ベストの意味もさほど無い。が、このアルバムのように半分が未発表ということになると、選ばざるを得ない。ただ、いつ発売されたとしても、私なら選に入れる。

(d)

 

 バカにしない方がいい。あまりに流行ったお陰で彼等の特殊性に気づかない方も多いかも知れない。真のハイブリッド。そういう意味ではラ・バンバの後のロスロボスに近いかも知れない。プロデュースは流石のクレイグ・ストリート。グレッグ・コーエン、ガース・ハドソン、シロ・バプティスタ参加。

(e)

 

 今年一番の美しい音。最近はこればかり聴いている。

(f)

 

 今年一番のリラックス音源。厳密には少し前の発売だが、日本盤は今年じゃなかったけ。そういう事にしておこう。

(g)

 
 
 ベストアルバムの発表、というのは、あまり知られていない良いものをあらためて紹介するという意義もある。ただ、手に入れにくいのが残念か。千歳烏山のtuboという店のライヴ盤。

(h)(i)(j)

   

 この三枚は自分が少なからず関わっているので、ちょっと反則。ただ、そんな事が理由で選からはずすのはフェアでは無いと思うくらい、素晴らしいアルバム。ちなみに反則を犯さないとすれば、下の三枚と入れ替える事になる。

●KINKS/ARE THE VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY(special deluxe edition)
●SAKANA/LOCOMOTION
●The Legendary George Sibanda


 今日の気分で選んだので、上の13枚になったのだが、下のアルバムも同様にかなり聴いたアルバム。

●Kathryn Williams/Relations
●青山陽一「ODREL」
●ワールドスタンダード/雪花石膏
●Holly Williams/The Ones We Never knew

 先にも書いたが、今年は本当にあまりCDを聴いていないので、10枚も選べるのか、と思って書きはじめたら、結構、ぽろぽろ出てくるものですな。そして上のアルバム同様もしくはそれ以上に『The Worlds of Charley Patton』とJohn Fahey『Red Cross』は良く聴いた。


23:59:00 | skri | | TrackBacks
Comments

N.MORISHITA wrote:

桜井さんのベストアルバム、興味深く拝見いたしました。Brandon Ross/Costumeは先日購入しました。ひじょうにいいですね! 特に1曲目が素晴らしいです。

SAKANA/LOCOMOTIONは私もとてもよく聴いたアルバムです。このアルバムが発売された昨年9月に、京都で開催されたさかなのライヴを観に行ったのですが、心の底からあたたかくなるような、とてもいいライヴでした。ライヴ後の店内ではLonesone Stringsの2ndが流れていました。なんとも粋な選曲に感激したものです。帰りぎわに入口のところにいらしたポコペンさんに声をかけさせていただき、機会がありましたらまたぜひLonesome Stringsと一緒にライヴをしていただきたいです、とお伝えして、「moutain Hymn#1」が流れるお店を後にしました。
01/03/05 22:20:27
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