Complete text -- "新年"

01 January

新年


 あけましておめでとうございます。

 新年早々、失敗をした。

 酒井俊さんのカウントダウンライヴでの自分のプレイは何だか少し落ち着きの無いものになってしまった気がした。が、今年最初に演奏した「I shall be released」だけは私にとってはなじみ深い曲だったので、どっしりと弾く事が出来た。おそらく楽曲が救ってくれたのかも知れないが、その点が救いで1:00過ぎに新宿ピットインを後にした。

 大晦日の夜に新宿に降り立ってから気づいたのだが、ここ数年に比べ、人通りが少なく開いている店も少ない。年が明けた深夜はそれがもっと顕著で新宿三丁目あたりの飲み屋街は軒並み正月休みの張り紙だった。そんな中を歩きながら、さて、どこで飲もうかと思案しつつ新宿駅についてしまった。西武線の終夜運転が無いため、最寄りの駅まで電車で帰れないのだ。

 街には人が少なかったが、中央線のホームは大変な混雑で、車中は通勤ラッシュ並みだった。ちょっとした隙にようやくソフトケースのギターを網棚に載せ、一安心。電車は高円寺、阿佐ヶ谷を過ぎ西に向かう。なんとなく吉祥寺ならやっているも店もあるだろう、と下車し、ハーモニカ横丁を少し覗くも、期待薄な気がした。

 まあ、JRの最寄りからタクシーに乗る事も考えたが、ピットインでもそんなに飲まなかったし、自分へのねぎらいも込め、酒は欲していた。なので、一応「ハバナムーン」まで足を伸ばしてみた。ここがダメなら帰ろう、と店までいくと、灯りが付いていた。奥から少し酔い疲れた様なマスターの木下さんが出て来た。

 この店に来るのは何とも久しぶりだったが、彼は私の顔を覚えていてくれ、酒にありつく事が出来た。ここの広いカウンターでハートランドを開け、落ち着いた。

 「ハバナムーン」私好みの音をかける店だが、この日はテレビがついていた。アナログが主体なので、音楽を絶やさないのもなかなか手間がかかるのであろう。が、暫くして、奥の5〜6名の団体が帰るとテレビが消え、店内にライ・クーダーが流れた。最近のCDだ。久しぶりの木下さんと近況等で話に花が咲く。酔いを見せていた彼も復活したのか、音楽の話になり、いろいろCDをかけてくれた。中でもRichard & Linda Thompsonも未発表ライヴが素晴らしく、私はハイボールが進んだ。

 そして、暫くして、ギタリストの山本タカシさんが現れた。彼とは数度の面識しか無かったが、自分が参加した事がある幾つかのアルバムでクレジットを見つけた事がある。しばしギター談義にも花が咲く。そして、ハイボールがますます進む。

 Jessi Ed DavisやJohn Hallの話になる。マスターはより調子が出て来たのか、アナログをかけはじめた。ここで聴くアナログ盤の音は素晴らしい。店内にJohn SimonのファーストやJessi Davisのファーストが鳴り響いた。かなり良い気分で酔い、最後はGene ClarkのWhite Lightでお開きとなった。既に夜は開け、心地よい酔いのまま、千鳥足になる事無く帰路に着いた。

 あまりに気分よかったので、電車の中で寝てしまう。気がつけば降りなければならない駅を4つも通り過ぎた事に気がついたが、どうせもうすぐ折り返すのだから、そのまま眠っていた。かなり良い眠りだった。が、寒さを感じ目が覚めた。駅に停車しずっとドアが開いたままなのだ。降りてみると、新宿だった。おまけにポイント故障でこの電車は暫く動かないとの事だった。

 そこからは眠りに落ちないように立ち続け、帰路に着いた。乗り換えの駅で空腹を感じファミリーレストランに入る。旨く無かった。

 正に「遠い家」だった。

23:59:00 | skri | | TrackBacks
Comments

グレコのレスポ〜ル/松戸 wrote:

謹賀新年、です。良いお酒と"音"の後に風邪を引かなくてよ良かったですな。
年末にロンサムにおじゃましたかったのだけど、どうにも仕事が終わらず沈没。今度は楽しみにしてます。
01/03/10 23:30:24

skri wrote:

 明けましておめでとうございます。
 また、お時間ある時にでもお会いしましょう。
 今年もよろしく。
01/04/10 14:18:11

ス wrote:

ルイヴィトンブランドコピ
04/16/19 01:38:54
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