Complete text -- "立ち食い蕎麦"

02 October

立ち食い蕎麦


 私はまあ蕎麦好きではある。そりゃ、旨い方が良い。が、旨く無くても特に文句は無い。それが立食い蕎麦、駅蕎麦ならなおさらだ。

 随分昔だが、2週間程の欧州ツアーでインスタントラーメンをかなり持参していたメンバーが一人いた。ツアー終盤、彼は最後の一つを大事にしていて、食べるタイミングを思案していた。インスタントだろ、なんて問いかけると、「旨い必要は無い、この一杯が大事なんだ、どんなラーメンにもそれが重要だ」と力説した。納得した様なしない様なだったが、今にして思えば蕎麦に対しては、自分も当てはまるふしが無いでも無い。

 時間が無く、何か食べておかなければならない時の第一候補は立食い蕎麦だ。電車移動で遅刻が目に見えている時は、ホームで次の電車の時刻を確認し、4分あれば駅蕎麦を食らう。1分で蕎麦にありつき、もりそばなら2分程で食い終わる。味は全く関係ない。後の極度の空腹によるいらつきを回避する為だけの事で、そんな時は蕎麦くらいしか食らえないのだ。

 が、当たり前だが、旨いに越した事は無い。先日も渋谷で本番まで15分しか無く、小走りに駅方面に向かい、立ち食いの信州屋でもりそばを食った。300円程で食える蕎麦としては旨い方だ。おまけに蕎麦湯もある。

 最近、国分寺駅前に立食い蕎麦屋が出来た。北口徒歩30秒。もりそば350円だったか。全席椅子有りだから立ち食いとは言えないか。この価格としては出汁のクオリティが高い。蕎麦湯有り。揚げ玉自由。

 昼間に寄ってみたら、黒人の中学生がざるそばと大きなかき揚げを食らっていた。旨そうだった。


 



 
03:22:33 | skri | | TrackBacks
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