Complete text -- "国立にて"

27 September

国立にて


 夕方、ジンタらムータのライヴの為、国立に出かける。最寄りの駅で国立までの切符を買ったら、間違えて2枚買ってしまった。駅員さんは払い戻しますよ、と言ってくれたが、既に電車はホームに到着し、乗降口も開き、発車のベルも鳴っているので、すかさず乗り込む。乗り換え駅で早い戻しすればいいや、と国分寺駅の事務室に寄ると、払い戻しには100円手数料がかかりますとの事。切符の紙、印刷を考えても30円がせいぜいだろうなんて、若い駅員に食ってかかったりはしないが、規則だから仕方ないんだよな、なんて諭すと、彼もしどろもどろになり、奥から年配の駅員が出てきて、切符を買った駅で今日中に対応させますので、それでご勘弁を、と謝られてしまった。だいたい間違って買った自分が悪いのだし、しかも電車ぎりぎりの時間に家を出る自分が悪いのだ。
 
 リハを終えたら、さわやかな青年が声をかけてきて、おお久しぶりのワダマコト君。三番目に出演のバンドにギタリストで参加との事。テスコのボディにグヤトーンのネックをつけたギターを見せてもらい、ちょいとギター談義。

 正直、イベントはしきりが悪く、開演時間が1時間も押すという状況。しかも集客が良いとは言えない。市民運動関係のイベントなのだが、主催者側は考えを賛同してくれるバンドを呼べば、集客を見込めるだろうと少なからず思っていたであろうし、バンド側はしょっちゅうライヴをやっているし、自主企画ではないし、さほど大きく無いライヴハウスのイベントなので、告知ぐらいはするが、集客に積極的だったとは言えないだろう。だから、集客に関してお互いの悪いところばかり出た。その辺、主催者側もライヴ中に弁明していたが、お客さんにきちんと伝わったかどうかは疑問のコメントだった。

 そりゃもちろん平和がいいさ。平和に賛同するのは当たり前の事だし、沖縄の基地の問題も大いにうなずける。ただ、この草の根的活動の小さなイベントすら、ピースフルに出来ないというのは、残念。

 もちろん、最初からギャラは関係ない話だが、開演時間が大幅におくれ、おそらくワダ君は通常のルートでは帰れなくなった訳で、と云う事はギャラで交通費がまかなえたかどうか?

 私は幸い家が近かったからさほど問題ないが(それでも私鉄〜JRなので往復700円)極端な話、平和の為におまえの今の生活を犠牲にしろ、と言われたみたいだが、残念ながらわたしはそこまで器が大きく無い。なので、なんとなくわだかまりがあるが、今日のワダ君の素晴らしいトーンを思い浮かべたら、心は平和になった。


 明日、昼、六本木ヒルズアリーナでシカラムータです。無料のようです。
 よろしく。

03:40:51 | skri | | TrackBacks
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