Complete text -- "ゴミ"

24 June

ゴミ


 前回のワールドカップの頃だったと思うが、テレビでサポーターを取材する番組を見た。その取材によると、日本のサポーターはとても優秀で、なんでも自分たちが出したゴミは全て持ち帰るらしい。あのような祝祭の場で、事後のケアにまで心が配れるというのは素晴らしい事である。

 
 日曜日は急遽、湯川潮音ちゃんのライヴに参加することになる。彼女のギターもかなり安定度が増したので、以前にも増してやりやすく、且つ、その場のノリで自由にやらせてもらった。予想していた事だが、自分の参加予定の6曲では済まず、結局、9〜10曲は弾いた気がするが、まあ、なにより楽しかった。今まで、ステージ上で会話をすることは無かったが、leteという場所の所為もあり、お互いのMCもはずんだ。

 スタッフはマネージャーのM女史だけなので、当然、楽器等の片付けは、M女史と店主のM氏と自分たちでやる。シンプルなセッティングなので、ものの5分で終わったが、M女史は客席の隅々までゴミのチェックに余念がない。

 だが、話は逆だった。ゴミが無いのは先の話の様に、素晴らしい事なのだが、あるはずのゴミが無いのだ。潮音ちゃんがライヴ中に破棄したゴミを足下か譜面台下辺りに置いたらしいのだが、それが見当たらない。見つければただ棄てるだけのもの。

 たとえば、これが曲順表みたいなものだったら、何て事は無い。

 20数名の入場者のひとりが持って帰ってくれたようである。ひとのゴミまで片付けてくれたサポーターとも思いたいが、残念ながらその場にいた皆同様に、やってほしくなかった行為である。



 その後、潮音チームの酒豪女傑三人と飲む。八峰、時間の流れが下北沢ぽくない良い店で、気がつけば、自分が一番酔ったようで、西武線の終電を逃す。

04:53:00 | skri | | TrackBacks
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