Complete text -- "ニッポン居酒屋紀行"

17 October

ニッポン居酒屋紀行


 『ニッポン居酒屋紀行』のDVDをこのところ毎晩、寝酒の時に少しずつ観たりしているのだが、問題は肴が欲しくなってしまう事だ。だいたい夜中の3〜4時くらいで、特に空腹なわけでは無いが、小腹が減るのも事実。だが、カロリーは酒で十分摂取されてしまうので、もちろん我慢する。そして、観続けるとますます肴が欲しくなるので、だいたい1〜2店の紹介でDVDを止める。
 購入時に3巻通して全部観ているのだが、なんといっても太田和彦さんの静かな飲みっぷりが良い。そして、さして工夫も無く撮られたスナップのような映像がこれまた良く、寝る前には丁度よい。(これでBGMが無ければなお良いが、結構押え目なので、まあ許容範囲)
 内容はといえば、どうやらこれはベスト盤とも言えるもの。一つの町で一つの店しか紹介していないので、太田さんが「さあ、次の店を探そう」と言って、夜の町に消えるのだが、DVDでは次の町に移ってしまうのだ。ちと残念だ。これではやはりオリジナルが観たくなる。


 ただ、私はそんなにグルメでは無いので、普通のものがそこそこ旨ければいいのだ。安価ならなお良い。そして、日本酒もそんなには飲まないし、詳しくは無い。焼酎は好きだが、銘柄別に明確に味を覚えているわけでは無い。なので、どちらかと言えば、「銘酒居酒屋」より「大衆酒場」の方が好きだ。ただ「大衆酒場」と言っても結構さまざまで、東京の角打ちや今は無き、山谷・泪橋の「世界本店」のような店から、神田「みますや」名古屋「大甚本店」広島「源蔵」まで枚挙にいとまが無いが、古くて綺麗な店はほぼ間違い無い。そして、それらを自分の足で見つけた時の喜びは、至福とも言える。
 が、そんな事はそう多く無い。太田和彦さんの居酒屋関係の著作は網羅しているので、やはり旅先の目星はある程度つけている、というのが現状だ。この辺りがちょっと微妙で、ガイドブックにしてはいけないと思っているわけだが、仕事で旅先にいるので、そんなに時間があるわけでは無いのだ。仕方なくガイドブック化してしまう時もある。
 と、思っていたら、ガイドブック体裁の「太田和彦の居酒屋味酒覧」が発売された。一応買った。ガイドブックにはしたくないなぁ、と思いながらも、あぁ、この店行きたいなぁ、と思ってしまう。パラパラ、めくっていると、本当に数える程(3軒)だが、私が自分の足で見つけた店もあった。なんだか、自信がついた。(何の)

太田和彦の居酒屋ブログ亭


17:50:54 | skri | | TrackBacks
Comments

PowWow wrote:

コメントありがとうございます!
太田さんが紹介されているところ、すでに足で見つけていたっていうのは、たしかになんとなく胸張っちゃいたくなる気分になりそうですね。それにしても、「どさんこ」よさげな店ですねぇ。。
10/21/04 05:05:50

N.MORISHITA wrote:

遅ればせながらですみません。『ニッポン居酒屋紀行』のDVDは私も3巻とも観ました。いろいろな土地の居酒屋が紹介されていますが、どのお店も魅力的で足を運びたくなるお店ばかりでした。その居酒屋の数々を心行ゆくまで満喫されている太田さんの楽しそうな姿を観ていると、自分がそのお店に行ったような気分が味わえて、とても楽しいです。何度観てもおもしろいDVDですね。たしかにDVD版だと、一つの街で一つの居酒屋のみの紹介なので、オリジナル版の、一つの街でいくつかの居酒屋を飲み歩くさまが観てみたくなります。やはり旅チャンネルは加入すべきかなあ。

先日、姉の仕事先に行ったら、お店の一角に『ニッポン居酒屋紀行』のコーナーがあり、テレビではDVDの店頭放送がされていました。DVDの隣には、太田和彦さんの新刊本も置かれ、姉が書いたらしき「旅のお供に!!」なんていうコメントが添えてあり、思わず笑ってしまいました。姉の話によると、コーナー展開効果か、DVDはかなり好調な売れ行きで、まさかこんなに売れるとは、と驚いていました。

最近、仕事を終えて家に帰ると、姉が『ニッポン居酒屋紀行』のDVDを観ながら一杯やっている、なんていうこともあります(笑)。チャンネル権を争ってのケンカも絶えないこの家ですが、太田和彦さんの飲みっぷりを観ながら、食事をしたり一杯やったりしている時は平和なひとときです。
10/29/04 11:28:21
Add Comments
:

:

トラックバック
トラックバックURL