Archive for November 2007

03 November

雑記


 今日の打ち合わせは、電車移動。駅の売店でスポーツ新聞の見出しを見たら、中日ドラゴンズ優勝の記事なのだが、よくよく見ると、どの紙(中日スポーツ以外)も落合監督の9回表の山井投手完全試合達成目前の投手交代について、かなり批判的な見出しが目についたので、一紙を試しに買ってみた。
 いろいろな現役監督や評論家や野球ファンであろう文化人の方々のコメントが載っていたし、独自調査のアンケート結果なども書かれている。
 私自身はあの場面、さほど違和感を感じなかったのだが、ファン無視のオレ流だとか、夢が無いとか、、、。私はそれなりのファンのつもりではあるので、別に無視だとは思わない。欲を言えば、あり得ない事だが、山井投手の完全試合と最小点差での岩瀬投手と両方見たかったというところか(笑)。「夢が無い、これが野球なら私は野球ファンをやめる」とは、とある評論家。私は野球に夢を見た事は一度も無いし、多分、そこまでの野球ファンではないのだろう。

 ただ思うが完全試合はそう観られるものじゃない。実力も運も伴うものであろう。だが、あの試合を観戦して、山井投手の8回までの完全試合は彼だけの偉業ではなく、データも含めてのチーム全体でなし得た事ではないのか。結果、岩瀬へのリレーで完全試合。これでも私は充分凄い事だと思っている。


 打ち合わせは予想より早く終わり、秋葉原に寄る。ラジオデパートを散策していると、AMラジオから街頭インタビューの様子が所々、耳に入る。「名古屋からでーす。、、、」 聞き入った訳ではないので、目的の品を吟味していたら、次の瞬間「地元でも賛否両論なんですね」。明らかに落合監督の件だろう。
 なんだか面白くなり、売店で夕刊紙を買ってみた。これがさっきのスポーツ新聞以上に批判が厳しい。私なんかは鈍感でとても野球ファンではなく、まあ、ただの観戦者にすぎないな、なんて思っていたら、電車の中で寝てしまった。

 帰宅して、なんとなくもう一度その夕刊紙を開いたら、自分には解らない事があった。そこには「落合KY継投、、、」という見出しがついていた。山井のYだと思ったのだが、Kは川上しか思い浮かばん。これじゃあ、意味は通じない。さっき「落合KY」で検索してみたら、どうやらKYは「空気読めない」という意味らしく、驚いた。そのまま、読んでいないところに目を通したら、「空気読めって感じですよね」というコメントがあった。「空気を読む」という言葉は嫌いではないが、使われ方に疑問を感じた。多勢(かどうかは解らないが)の正当性を「空気」という言葉に置き換え、彼の意見があたかも大衆の大多数の意見であろう、と思わせてしまっている。批判するなら、自分の意見に責任を持つべきは当たり前。多勢である事が、そんなに正当なのか。長いものには巻かれるべき、と言って、どうする。

 
 ところで、話は変わるが、秋葉原の駅は案外複雑である。総武線と山手線が交差するからなのだが、特にここの総武線の(この辺りの駅では広いプラットホーム)は案外、周りの景色は大分変わったとは言え総武線が焦げ茶色からの面影が少し残る。子供の頃、よくこの駅で迷子になりそうなくらいの人ごみで親についていったのを思い出す。昭和40年代中頃の話で、少し懐かしむ。

 家に帰り、待望のCD化音源を少し聴き(これはまた明日にでも)テレビで「三丁目の夕日」という映画を最後までではないが、観た。なんだか、最近やたら増えてきたその辺の飲食店で内装が昭和レトロといわれるもののような感じになっていたり、とか、懐かしいブリキの看板をたくさん飾っていたり、とか、そんな風に見えた。私が見たところまでは、役者もストーリーも悪くは無かった。何と言うか、ノスタルジーとヒューマニズムの描き方が好みではなかった。

 口直しに「四丁目の夕日」(山野一)を読み返そうとも思ったが、それにはちょっと自分は酔っぱらいすぎているので、止めておこう。

03:48:16 | skri | No comments | TrackBacks

02 November

野球雑記


 今日ばかりは、にわか野球評論家になっている輩も多いであろう。かく言う私もその一人だ。

 今年はセ・パ両リーグともクライマックス・シリーズがあり、その頃は割と家にいる事が多かったので、見られる限りはテレビ観戦をしていた。が、日本シリーズに入ってから、まともに観たのは第一戦と中日が優勝を決めた第五戦のみだった。
 
 第一戦のダルビッシュは本当に凄かった。神がかっていた。川上もホームランを浴びながらも被2安打のみ、と素晴らしかった。が、神を味方につけたダルビッシュが勝った。その後、第二戦〜第四戦リアルタイムでは観戦出来ず(第三戦のみライヴ前に中目黒の居酒屋で少し見る事ができた。中日が8,9点目を入れた時だった)後から、ネット上で詳細を見ただけだ。

 そして、第五戦。ダルビッシュはさすがだったが、神がかってはいなかった。逆に中日の山井は最初から本当に素晴らしかった。4〜5回あたりで1点勝負の様相が強く感じられた。結果、岩瀬が押さえで9回を投げたが、2投手での完全試合。ダルビッシュだって被安打4〜5ぐらいの素晴らしい試合。

 それはふまえて、幾つか感じたこと。

 ●前述のような試合観戦ぶりだが、スポーツ新聞のデータを観る限り、日本ハムの1〜3番を完全におさえてられていた。そのデータに裏付けされたリード面において谷繁の活躍は素晴らしかったように思える。が、MVPはおろか優秀選手にも選ばれていなかった。もちろん、中村紀は打率5割でしかも勝負強かったので、異存はないのだが。

 ●私はNHK-BSで観ていたのだが、民放かその後のニュースでは、野村楽天監督が好投山井の交代に対して、「10人監督がいたら、その10人ともここでの交代はない」とかなんとか言ったらしい。セ・パ12球団、日本シリーズに出られなかった監督10人がそうなのだろう。

 ●9回の日本ハムの攻撃。金子はまだあたっている方なので、順当だが、その後の代打はなぜ高橋信二だったのか?ハムの将来、という意味で最後の小谷野は納得がいくが、金子の後の代打で田中幸を観たかったのが、正直なところ。



 
 私はどちらかと言われれば中日贔屓なのだが、「巨人の星」世代なので、仕方がない。以下理由。

 ●「巨人の星」では悪役である中日。当時の少年に、これは気にならない訳はない。

 ●70年代中ば、読売のV10を阻止したのが、中日だった。物心ついてからプロ野球といえば読売だったので、なんだかわくわくした。ちなみに長嶋が引退した年。(長嶋の引退試合は中日の優勝が決まってからだった。なので、その試合中日は主力を温存。そのため読売に一方的なスコアで長嶋引退試合を飾った記憶がある)

 ●星野仙一氏と誕生日が同じ。(笑)


 とにかく、中日の日本一は53年ぶりとの事。おめでとう。

04:01:34 | skri | No comments | TrackBacks