Archive for November 2004

18 November

BUTTERFIELD追記


 
 BUTTERFIELD BLUES BANDのライヴアルバム、二枚組なのだが、値段は高め。調べてみたらライノ・ハンドメイドで2,500限定との事。一般的にBUTTERFIELD BLUES BANDというと、やはりMike BloomfieldやElvin Bishop在籍時の初期の人気が高く、次いで『In My Own Dream』あたりの中期(Bloomfield抜け、David Sanborn入り)そして後期(アルバム一枚だけだが、Bishop抜け、Buzz Feiton,Rod Hicks入り。Woodstockもそうか?)というデビューから時間が経つにつれ、認知度は薄まるようだ。そして最後期(Feiton抜け、Ralph Wash入り、アルバムはライヴとスタジオ(Sometimes〜下記写真)、各一づつ)は最も人気が無さそうだが、私は一番良く聴いた。さすがにButterfieldのハープは豪快だが、音楽的に迷いも大。音はダークでファンキーだが、もっさりしている。が、ときどき切れ味はするどい。と、非常に煮え切らない物言いだが、あまりによく聴いた所為もあり、それら全ての微妙さがたまらないのだ。そして、BUTTERFIELD BLUES BAND歴代最も人気のない私の大好きなギタリストRalph Washのプレイを楽しめるのもこの二枚。その後PAUL BUTTERFIELD本人はより迷いを増し(スタジオ盤を聴く限りそう思えたが、後年発表されたライヴは別印象)BETTER DAYSを結成するが、こちらはGeoff&Amosもさることながら、何と言っても、Bill RichとChris Parkerのリズム隊が素晴らしい。




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15:36:36 | skri | 1 comment | TrackBacks

17 November

THE BUTTERFIELD BLUES BAND『LIVE』



 今、amazonを色々見ていたら、ついにこのライヴ盤の発売を発見。しかもボーナス8tracks。早速、注文。



 おそらく、一番良く聴いたロックのライヴアルバム。

 さて、これからリハーサル。
15:40:26 | skri | No comments | TrackBacks

16 November

WORLD STANDARD『ALABASTER』



 さて、昨日からワールド・スタンダードの11/27,28の20th Anniversaryのリハーサルが始まった。今週末は楽しみな藤原大輔君とのデュオ、等あるが、11月後半はワルスタ週間と言えよう。(前半は太田惠資さん週間)




 少し前に新作の『雪花石膏』が届いて、隙あらば良く聴いていた。タイトルからも連想されるように、これは惣一朗さんの「雪の世界」だな、と本人にも言ってしまったが、それは表層的な事。実はこのアルバムを聴き込むといろいろな事に対峙させられるので、正直少し恐いというか、嫌(というのは逃げ)なのだ。どの曲も美しくシンプルなメロディーのリフレインが寄せては返しと、聴けば聴く程その中に気持ちを埋めていくのだが、深くなるにしたがってジャケットの幾つかの写真のような自分が思い浮かぶ。ジャケットではハッピーな写真だが、そこに自分が投影されるとたちが悪い。どちらかといえば、過去の善からぬ思い出や辛かった事の方が鮮明。まだ思い出だけならノスタルジーで終わるが、これが現在〜未来と見事に繋がっているし、そうなると大袈裟だが、自分の歴史を自分で見ている気になるのだ。ところが匿名性が強い訳では無く、むしろワルスタ特有のサウンドデザインは貫かれながらも、ちらりほらりと、演奏者の顔も見える。ああ、なるほど、だから走馬灯感も増す訳だ。前3作はディスカバーアメリカ・シリーズで、今回はそのアメリカというベールが無くなりよりあらわになったが、根本は同じ。だからよりタフでストロング。だが、聴き続けると途方に暮れるのもまた事実。最終曲「SALT,SUN AND TIME」(タイトルだけ見た時、BCのカバーだと思ったがオリジナル)はいくら賛辞を重ねても素晴らしさを言い表せないが、アルバムを通して聴くと、この曲のエンディングのフェイドアウトで絶望感に苛まれる事すらある。こんな圧倒的なフェイドアウトは聴いた事があっただろうか。大傑作なのにたちが悪い。もとい大傑作だからたちが悪いのか。一つだけ苦言と言うか、そこが良さでもあるのだが、惣ちゃん、磨き過ぎ(笑)。


22:38:53 | skri | 1 comment | TrackBacks