Archive for May 2005

27 May

Lonesome Strings 3rd アルバム録音記●其の二●


5/26

 今日はドイツ生まれのパーカッショニスト、コスマス・カピッツァ氏を迎えて、三曲録音の予定で11:00頃からスタート。本日も好天。

 ただ、この三曲、どれも割と盛り沢山で、ダビングしなければならない楽器もいくつかあるので、ベーシックトラックの完成を目安に作業を開始。全くの新曲とライヴで一度しか演奏していない曲もあったのだが、作業は驚く程順調で、予定通り2曲のベーシックテイクと1曲のほぼ完成テイクが終了。

 コスマスに会うのは、かれこれ一年ぶりくらい。昨年の丁度今頃、Mamadou Doumbia with MANDINKAのアフリカン・フェスタ出演以来だ。実はコスマスとはMANDINKA以外で一緒にやったことはほとんど無い。(ほとんど、と書いたのは、記憶が曖昧だからで、他のレコーディング・セッションは幾つかあったかも知れない)MANDINKAでの彼のプレイはとにかくパワフルで、ライヴでのパーカッションソロでは、いつもバンドが持っていかれる。ジャンベの音はいつも生音で轟き渡るのだが、音もとても綺麗なのだ。
 ただ、ロンサムストリングスの場合はアコースティック楽器が多いので、パワフルさを前面に出す訳では無い。むしろ小さな綺麗な音でグルーブしていく感じは気持ち良くアンサンブルしていく。6/8の大きいうねりは流石だ。

 セッションも進む中、ある曲でコスマスがカホーンを使いはじめた。このカホーン普通のものとはちょっと違っていて、ライン出力もついているエレクトリック・カホーン。ざらつきつつ、太い音で私好みだったのだが、ラインにノイズが乗ってしまい、NG。結局、コスマス自身もカホーンはしっくりこず、あまり使わなかった。そして彼曰く「やっぱり、皮の余韻と反応が好きなんだよ」。わからなくは無い気もした。でも、もちろんカホーンのプレイも素晴らしかった。

 個人的には録音でスライド・ギターをやったのは久しぶり。今回は薬指にバーをはめてみた。もう十数年、スライド・バーは小指と決めていたのだが、薬指の方が断然音が良い。このバンドでは珍しくハード・ドライヴィングな曲。お楽しみに。

 今日の顔ぶれはメンバー四人とコスマスの他はエンジニアS氏、昨日に引き続きカメラマンのH氏、映像記録及び差し入れのd嬢、そして夕方、私の家内がケーターリングで登場。感謝。

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26 May

Lonesome Strings 3rd アルバム録音記●其の一●


5/25

 さて、今日から三枚目のアルバムの録音開始。場所は東京の郊外、福生市の北、瑞穂町のとある小ホール。個人的には、20年程前、私はこの町の住人だったし、7年程前にSTRADAの2ndアルバムもこのホールで録音しているので、私にとっては馴染み深い場所だが、ちょっと遠いのが難。メンバー、関係者の方々のご足労感謝します。でも、そこまでしてもここを使う甲斐がある、なかなかの好環境。録音には直接関係は無いが、好天に恵まれ、緑が気持ち良い。ステージ脇の搬入口からすぐに外に出られ、青空を臨む事が出来るのだが、そこでの一服は気分転換にはうってつけだ。

 今日はメンバー四人(桜井芳樹-g、田村玄一-steel-g、原さとし-bjo、松永孝義-bass)に、ゲストのふくだげん君-dsを加えた5人のミュージシャン、エンジニアのS氏、アシスタントのO氏、カメラマンのH氏、映像記録及びケーターリングのd嬢、という顔ぶれ。

 まずは、13:00くらいから、音決めをしつつ、四人編成の曲を録音。セッテイングをいろいろ変更しながら、Take4くらいで、OKテイクが決まる。約2時間くらいか。その後、ふくだげん君を交えて五人編成で。曲が長尺という所為もあるが、割と時間がかかり、この曲が終了した時点で21:00過ぎ。22:00がホールの閉館時間なのだが、普通のスタジオと違って一分たりとも時間をオーバーすることは出来ないので、本日の作業は終了。それに何せ長尺なので、プレイバックも時間がかかるのだ。予定ではあと一曲とりかかるつもりだったのだが、仕方が無い。2曲ほぼ完成で、そのうち一曲は17分もの大作。むしろ、非常に良いペースであろう。
 
 d嬢のスパムむすびとポキが美味で、録音を助けてくれました。大感謝!。

 終了後、エンジニアS氏と打ち合わせ。

 また、明日。

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