Archive for June 2008

24 June

ゴミ


 前回のワールドカップの頃だったと思うが、テレビでサポーターを取材する番組を見た。その取材によると、日本のサポーターはとても優秀で、なんでも自分たちが出したゴミは全て持ち帰るらしい。あのような祝祭の場で、事後のケアにまで心が配れるというのは素晴らしい事である。

 
 日曜日は急遽、湯川潮音ちゃんのライヴに参加することになる。彼女のギターもかなり安定度が増したので、以前にも増してやりやすく、且つ、その場のノリで自由にやらせてもらった。予想していた事だが、自分の参加予定の6曲では済まず、結局、9〜10曲は弾いた気がするが、まあ、なにより楽しかった。今まで、ステージ上で会話をすることは無かったが、leteという場所の所為もあり、お互いのMCもはずんだ。

 スタッフはマネージャーのM女史だけなので、当然、楽器等の片付けは、M女史と店主のM氏と自分たちでやる。シンプルなセッティングなので、ものの5分で終わったが、M女史は客席の隅々までゴミのチェックに余念がない。

 だが、話は逆だった。ゴミが無いのは先の話の様に、素晴らしい事なのだが、あるはずのゴミが無いのだ。潮音ちゃんがライヴ中に破棄したゴミを足下か譜面台下辺りに置いたらしいのだが、それが見当たらない。見つければただ棄てるだけのもの。

 たとえば、これが曲順表みたいなものだったら、何て事は無い。

 20数名の入場者のひとりが持って帰ってくれたようである。ひとのゴミまで片付けてくれたサポーターとも思いたいが、残念ながらその場にいた皆同様に、やってほしくなかった行為である。



 その後、潮音チームの酒豪女傑三人と飲む。八峰、時間の流れが下北沢ぽくない良い店で、気がつけば、自分が一番酔ったようで、西武線の終電を逃す。

04:53:00 | skri | No comments | TrackBacks

17 June

近鉄特急


 春にも乗ったが、やはり快適。

 

 

 
 部屋からは鳥羽湾。

 

 
 終演後の夕食は海の幸を堪能し、酒を飲む。一介のミュージシャンが最も幸せを感じる時とも言える(笑)。



23:55:00 | skri | No comments | TrackBacks

14 June

beergarden


 昨日は大熊ワタルさん率いるジンタらムータ、所謂、営業仕事で新橋のビアガーデンにてライヴ。
 
 営業というのは、我々のような音楽家にとっては、まあ食いぶちの一つで、演奏目当てではないお客さんを前に、音楽を提供する仕事とも言える。

 で、そのビアガーデン、なかなかに凄いことになっていたので、写真を紹介しよう。


 


 一応、ステージ全景。タカダアキコさんとYOSHIEさんがかなり盛り上げてくれましたな。大熊さんのMCも在りし日のパチンコ屋の客入れの如く、流石のチンドン仕込み。いつに無く、スムースで言葉によどみが無い。

 
 


 
 ところが、我々の演奏以外のショータイムはこんなことになってます。これでチップ1,000円との事。ちなみにトロンボーンのなべちゃんは、これをやってもらいたかったようなのだが、こんなことに。

 


 (写真:digiplexさん)


 
 さて、明日は酒井俊さんで鳥羽。こちらも営業的な仕事だが、メンツが林栄一さん、青木タイセイさんとくれば、いつものライヴと変わらないですな。楽しみです。


 
 
23:55:00 | skri | No comments | TrackBacks

11 June

6/8,9


 二日間でライヴ3本。


 アノニマス@代官山UNIT

 もう4人ですっかり音が出来上がっているので、時にメロディを忠実に、時にへらへらと弾いていただけだった。ああ、楽しかった。

 

 暗くてわかりづらいが、当日のセッティング。自分の前の足下にギターアンプを置き、ヴォリュームとブースターのつまみをまわしながら歪みを調整、という原始的な方法。常に弾いている訳じゃないので、こういう事が出来るのだが、エファクターより断然良い。アノニマスは結構音がでかいバンドだが、モニターがしっかりしていればこのテスコの5Wでも充分。
 ASA-CHANGの遠くで鳴る大きいドラムが何とも心地よかった。



 ジンタらムータ@国立地球屋

 UNIT終演後、今野英明君や湯川潮音ちゃんに会い、そのまま一緒に飲みたくもなったが、テスコをカートにくくり付け国立に向かう。
 フェンダーのヴァイブロヴァーブが店置きのアンプだったので、これ幸い。サウンドチェックは既に終わっていたので、曲順のみ確認したら、すぐ本番。
 「忘れ酒」というギリシャトラディショナルを久しぶりにやったが、どうも大熊さんのメロディが違って聞こえる。あまりに久しぶりだったので、自分がぼけたか、と思ったら、ぼけたのは大熊さんで、次の曲を吹いていた次第。おまけにこの曲から登場したダンサーのタカダアキコさんはグラス片手に登場だったのだが、見事に当てが外れた(笑)。そんな和気あいあいのライブだったが、さすがに二部後半は疲れた。
 家は近いので少しゆっくりしていたら、休日ダイヤで終電ギリギリだった。



 西脇一弘+桜井芳樹@下北沢lete

 西脇さんの音はとても良い。特に生で聞くとうっとりする。
 それに対し、私はこの日はまだ少し弾きすぎた感もあった。

 

 でもこれは回を重ねるべきものだと思った。
 少し飲み過ぎたか。

12:06:30 | skri | No comments | TrackBacks

06 June

札幌居酒屋小紀行


 今週頭は酒井俊さんで札幌3days。3日間とも違うプログラムでのライヴとなった。どの日もかなり濃密だったが、一日目は最近の成果が自然に出た感じで、二日目はそれをよりシンプルにし、デュオやトリオでの演奏も多かった。特に印象に残っているのは三日目で前二日の演奏がより自然に濃密に気がついたら、ただただ弾いていただけだったのだが、演奏直後、何も考えずにこれほどまでに有機的だったことは、そうそう経験が無いな、というくらいだった。その中でも驚いたのが、俊さんがこの日初めて歌ったJust Like a Woman。これは褒め言葉だが、いったい何処の誰が歌っているのだ、と感じたくらいで、私は自分が何処かに連れて行かれ、ただただ弾かされていたのだった。

 

 (まるで人の家で練習しているみたいな感じにみえるが、キコキコ商店のステージ)

 
 キコキコ商店では毎夜終演後は例によって呑む。私はここ最近の疲れか酒量は多くは無いが、いつも楽しい夜を過ごした。特に三日目は少し風邪気味だった太田惠資さんが復活し、あまり飲まない青木タイセイさんと共に大いに盛り上がり、気がついたら朝の6時だった。

 夕方はいつも新曲があるので、少しだけリハーサルをしたが、それが終わる夕暮れ時は喉を湿らせたくなる。なので、ちょいと外に出ていくつかの暖簾をくぐる。

 

 昨年、キコキコ商店に来た時に、いつもながめていた暖簾だが、以を決してくぐってみた。物凄く寂れている。店内は6帖程か。初老の女性が主人で同世代の散歩途中的服装の女性がカウンターで焼酎を飲んでいる。やってますか、と声をかけたら、凄くキョトンとされたのだが、後で話を聞いたら、姪っ子の旦那に私がかなり似ていたらしい。その後も二人は適度な間隔で話しかけてくる。隣の店はもう10日も休んでいるが、体でも悪いのだろうか、とか、エドはるみ(その時テレビに映っていて、私は初めて見た)はもうかなりいい年なんでしょ、とか、あそこのお店(キコキコの事)夜になると人が集まってるわね、等々、話題に事欠かない。

 普通の焼酎のお湯割を飲み、蕗とこんにゃくの煮物(レンジでチン、しかも微妙に中が冷たく旨い訳じゃない)をつまむ。ときどき彼女達は私が入れない話題をしている。そうこうしているうちに、なんか興味本位でこの店に入った自分が少し嫌になった。確かにお薦めする居酒屋ではない。良い客になれなかったが、キコキコにはこれからもこれからもちょくちょくいくと思うので、その都度足を運んでみよう。

 札幌で呑むと言えば、大体いつもは狸小路の松竹谷清さんの店BAR BAHIAだったのだが、今回は夕方、キコキコSさんお勧めの狸小路の果ての金富士に行ってみる。ああ、ここはもう素晴らしい大衆居酒屋。サッポロラガー赤ラベルの瓶ビールが何と旨い事か。ビール、ヤキトン4本、酒で1,000円也。店主の不機嫌さも何故か微笑ましく。カウンターとなりの野球ファンを駒大苫小牧・香田監督の話をする。ただ、一人で長居しては不機嫌な親父がますます不機嫌になりそうなので、河岸をかえる。


 

 金富士の向かいの小路だが、まだ早かったのか、開店しておらず。

 

 で、ススキノの方へ行き、アノニマス山本君がちょっと気になると言っていた、炉端焼きUへ。静かな良い店だが、今の自分にはちょっと細やか過ぎ、と言うべきか。安くは無いが魚はどれも旨そうで、ゆっくり呑むべきところであろう。


 東京に戻って、羽田からその足でアノニマスのリハーサル。秋葉原駅前が随分変わっていて、すこしオロオロする。リハーサルはつるっと一回通して、メンバー全員とASA-CHANGとで赤津加で軽く一杯。ここはもうまさに東京の居酒屋で適度な喧噪が落ち着く。ただ、アノニマス・ゴンちゃんの酔いかたは、微妙に学生っぽく、この店にふさわしい感じではないが、それがまた面白い。(笑)

 さて、そんなアノニマスのライブは6/8代官山UNIT。8/10にはお台場のイベントに出ます。
 
23:55:00 | skri | 2 comments | TrackBacks