Archive for 22 January 2018

22 January

読書


 数年前からなのだが、やはり読書が落ち着くのだ。音楽ももちろんそうなのだが、聴いている時は、ちょっとした瞬間に細部も入り込みもやもやすることが多々ある。本も読んでいてもやもやすることは多々あるが、それは単にそのページを少し戻って読み直せば良いのだ。その辺りは音楽とは全く違う。

 昨年は割と本を読んだ。図書館に積極的に行った所為もあろうし、貧乏性からか処分したい本を読み返した所為もあったであろう。年間で35冊程読んでいるので、一ヶ月三冊程か。

 数年ぶりに読み直してみた文豪はやはり侮れず、新しい感銘を与えてくれた。藤村、マッカラーズ、カフカ、漱石と立て続けに読んだが、これは30年前とは全く違う圧倒と言うか、何と言うか。その後、流行りものや実用書や当世の新鋭等々、そして何故か志賀直哉に戻る。短編集「小僧の神様」。表題や城崎にて、は時折パラパラ捲っていたが、驚いたのが最後の短編4編。まあ不倫精算ものだが、いやまあ勝手だな。しかも短編集で時系列を入れ替えているのが、それがまたひどく再読に向かわせるのだ。

 が、またももやもやして、エリザベス1世の話を12月に読んでいたが、こちらもあきれる程グチャグチャ。

 オースチンも結構面白かったが、昨年一番読みふけったのが、安永寿延著『安藤昌益』。



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