Archive for 19 April 2007

19 April

スタジオとライヴ


 

 今日も昼間は録音。久しぶりにスタジオでテレキャスター(厳密にはエスクワイア)を使う。半年くらい弦を張り替えていなかったが、相変わらず良く鳴ってくれている。トレモロとプリンストン・リバーヴとの相性も相変わらず良い。
 本日のリズム隊は吉祥寺エアガレージ講師同僚の朝倉さん(ASA-CHANGといったほうがわかりやすいか)のドラムと鈴木正人さんのベース。ASA-CHANGとのセッションは初めてで正人さんとは昨年の冨田ラボ以来。ラウンジ風味の曲だったが、一瞬のドラムフィルで押さえつつも盛り上がる。ベースの音もプレイもただただここちよく、私は好き勝手に弾いているだけでOKテイクがとれてしまった。
 その後、ちょいと休憩はさんで、バンジョーのダビング。これも割とさくさくと19:00には終了。

 ラッキー!。というわけで、下北沢Queに青山陽一さんのライヴを観に行く。ライブ前半がゲストの中村まりさんからと聞いていたので、なんとか間に合ってよかった。Queについたら、青山くんが最初のMCをしていた。中村さんの一曲目は多分彼女のオリジナルだったと思うが、一聴して少し驚いた。声が枯れていたのだ。もしかして酒やけか(笑)、それはそれでかなり味わい深く聴き入ったのだが、後で聞いたら、ちょっと風邪気味だったようで、その後の曲はぐんぐん調子を上げて、深みを増していった。ビートルズのロッキーラクーンを2,3曲目にやったのだが、山奥の小屋で、魔女の話を聞くとしたら、多分これがそうなのだろう、というくらい引き込まれた。それから、ミシシッピジョンハートの曲(多分Slidin Deltaだったかな)はスピード感がジョンハートとは全然違っていて、プレイとマナーはそのものなのに、現代的。なんか、ずっと聴いていたかったな。オリジナルも言わずもがなの素晴らしさで、久しぶりに彼女の弾き語りを堪能した。その後、青山くんとのセッションコーナー。彼は相変わらず、子供のように楽しそうにギターを弾く。ただ、惜しむらくはアコースティックセットにしては音がちょいと大きく、味わい深さは欠けていたかも知れないが、それは私が見ていた場所の所為かも、と思った。

 そして、青山君とBM'sのステージ。青山君のライヴを観るのは随分久しぶり。歌もギターも随分骨太でタフになっていて、ぐいぐい引き込まれた。トリオ編成の息も良い。昔の曲を久しぶりに、とMCしたのは私も演奏したことがある曲(Million Miles Long Hairってタイトルだったかな)でやはり名曲。しかもトリオならではの風通しが曲を更に大きくしていて、ドラムの方のコーラスもとてもマッチしていた。
 ただ、残念だったのは(これは演奏者の所為だけではないのだが)下北沢Queの音は私にとってはかなり大きく、興奮する以上の音圧で隙間も感じられず、心底楽しんだとは言えないが、そのロック魂にはもちろん心揺さぶられた。
 最後は中村まりさんにもう一人のゲスト古市コータローさん交えて、爆音でニール・ヤングの曲(When You Dance〜ってやつ、なんてタイトルだったけ)で大団円。三年分くらいのチョーキングを聴いたが(笑)、とても良い音だった。

 終演後、SAKANAのポコペンさんと少し話をする。Youtubeで観られるSAKANAと中村さんのライヴ映像が大変素晴らしく、何回も観たよ、と告げたら、その所為でアクセス数が上がってるのか?と笑っていたが、観たことが無い人はこれはお勧め。Youtubeで"SAKANA""中村まり"で検索すれば見つかるはずだ。

 それから終演後の青山君に開口一番、音でかすぎ、なんて言ってしまったが、こうやって興奮して帰ってきたのだから、なんだかんだ言いつつ、心は正直なのだ。

23:59:00 | skri | No comments | TrackBacks