Archive for 13 August 2006

13 August

KENTUCKY COLONELS


 譜面を書きながら、参考にといろいろCDを引っ張り出していたら、ケンタッキー・カーネルズが出てきた。言うまでもなく、アコースティック時代のクラレンス・ホワイトが在籍していたブルーグラスバンドとして有名。私が持っている2枚のアルバムは両方とも64年の録音だが『アパラチアン・スイング』はスタジオ、『Long Journey Home』はライヴ盤。この両方とも、多分10数年前のCD化の際に買ったのもので、その時はじめて聞いた訳だから、私にとっての歴史は浅い。その後、正統ブルーグラスのアルバムも幾つか聴いたが、興味はもっと古いものに移ってしまったし、あまりにもプレーヤーミュージックみたいな側面はちょっとなじめなかった。

 だが、久しぶりに聴いて、その音の太さに今さらながら驚く。詳しく調べた訳ではないが、バンジョー、マンドリン、フィドルと同等にアコースティック・ギターをフィーチャーしたブルーグラスバンドなんて、当時はあまり無かったのではなかろうか。音量差が何と言ってもネック(もちろんライブではマイクに近づいたり、離れたりと全員で素晴らしいバランスを保っているのだが)なのだが、ここでのクラレンスのプレイは音もドライヴ感もフレーズも素晴らしく、ほんとにクラレンス・ホワイトじゃなかったら成り立たなかっただろうな。

 それにしても、この『アパラチアン・スイング』アルバムで27分。いつの間にか3回目のリピートに入ってしまった。

23:42:03 | skri | No comments | TrackBacks