Archive for October 2004

28 October

午後の12inch、しかも'80年代



 楽しみにしていた大リーグ・ワールドシリーズもRED SOXの四連勝で終了。全試合とりあえず観戦したが、ミスも多くカーディナルスは元気無し。シリング、マルチネスはさすがの投球だったが、もっと白熱した試合展開を期待し過ぎた所為か、ちょっと肩透かし。日本シリーズの方も第七戦までもつれたわりに、最終戦のあっけなさにこれまた、ちょっとがっかり。熱の入るスポーツ観戦も来年の箱根駅伝と2月のW杯最終予選まで無いか。

 昨日はCDばかり聴いていたが、今日は天気もよく少しヴォリュームを上げ、そしてそんなに持っている訳ではないが、音圧のある12inchを聴いた。どれも80年代中頃、ヒップホップやレゲエではなくロックばかりという間抜けさだ。しかも、スクリッティ・ポリッティも見当たらず。(多分、処分したんだろうな)



Joe King Carrasco『VIVA SAN ANTONE E.P.』

 当時、これとブレイブコンボ(12inch見当たらず)は良く聴いた。今でも結構いける。ジャケット含め、全てが馬鹿馬鹿しいが、一曲目Don't Let A Womanはすこし泣。1985年の何故かパリ録音。


Los Lobos『Come 0n,Let's Go』

 これはラ・バンバ時の12inch。表題曲は1stにも入っているが、別録音で少しだけテンポアップ。音良し。La Bambaも入っていて、これまた久しぶりに聴いたが素晴らしい。が、あっという間に終わる。1987年。



Nick Lowe『BABY IT'S YOU』

 表題曲はコステロとデュエット。なごみの一曲。残念ながら33回転。犬にかじられジャケットがボロボロ。1984年。



Suzanne Vega『gypsy』

 B面の1stアルバムからの2曲のライヴが良し。表題曲はリミックスか、音圧あり。それがスザンヌヴェガに必要かどうかは別の話。1986年。



Kate Bush『Cloudbusting』

 Hounds of Love所収の名曲のリミックス。前半ちょいと仕掛けが気になるも、許容範囲内。ジャケット写真はおそらく同曲のビデオ・クリップから。一回しか見ていないが、これがまた良かった記憶がある。ただ、このレコード、当時愛聴したのはB面の「My Lagan Love」(無伴奏)。1985年。



JOY DIVISION『LOVE WILL TEAR US APART』

 こんなのまだ持っていたんだなあ。やけに懐かしく3回リピートしてしまった。1984年。



David Bowie/Mick Jagger『Dancing in the Street』

 こんなものもあったとは。ここにあげた12inchはどれも'80年代中頃の音だが、これが一番顕著。プロデュースはClive Langer、Alan Winstanley。録音はBob ClearmountainでマスタリングはBob Ludwigで1985年。さすがにオリジナル(マーサ&バンデラス)で口直し。


23:28:13 | skri | No comments | TrackBacks

今宵の鉄道音楽



 こんな本(なつかしの蒸気機関車、久保田博 著)(a)を読んでいたら、無性にPaul Butterfield「Mystery Train」(b)が聴きたくなる。それにしてもこの本、このサイズの割に蒸気機関車について専門的記述やデータも多く、今読んでも飽きない。読みながら、とっかえひっかえ鉄道を連想するものを聴いていた。私なんかは、そういう音楽と言うとすぐにブルーズで、映画「Crossroad」でも印象的なシーンがあったな、なんて思いつつ取り出したのは、ハーモニカではなくウォッシュボードのレイルロード感。Bukka White「Bald Eagle Train」(c)。なんとも軽快なウォッシュボードが耳から離れないが、この七分くらいある曲の後半、突如として朴訥なメロディーが出てくるあたりはかなり気持ち良く、そして景色が変わる。が、ウォッシュボード君はかまわず盛り上がる、あきらかにトランス状態でウォッシュボードの音が歪みだす。Bukka Whiteはもっと評価されるべきブルーズマン。さて、もう少し穏やかなもの、とジャケットで選ぶ。Last Forever『trainfare home』(d)。なんといってもSonya Cohenの声が美しい、Dick Cornnettのプロジェクト。かなり狙いが明確なアルバムで、綺麗すぎる気もするが、丁寧に作ってあり聴いていて飽きない。例のレイルロード感は少しだけハーモニウムで代用。これがまた良い音だ。Last Foreverで連想したので、続いてこれも聴いてみた。Nanci Griffish with the London Symphony orchestra『The Dust Bowl Symphony』(e)。Last Foreverより、もっと明確なアルバム。さすがに声のかわいらしさには翳りがみえるが、むしろ私には今くらいが心地よい。あのナンシーももう50歳。新作も出たようである。ここで、再びハーモニカに戻る。The James Cotton Band「One More Mile」(f)。定番の一曲。やはりかっこ良い。笑う。久しぶりに他にもモダン・ブルーズでも引っ張り出そうか思ったが、突然ある曲が頭に浮かんだ。Sibelius「Symphony No.4 EN SAGA」(g)。鉄道感あるな。しかし明らかにヨーロッパの鉄道だということは言うまでも無い。で、もう一つ、思い出した。ALKAN「Le chemin de fer,Op.27」(h)。悪魔的は超絶技巧と異様な音楽性で19世紀の前衛を突き進んだ謎の作曲家、奇人アルカン!(オビに書いてあるだけで私は知らなかった、と言うか、このオビを見て買った)のずばり「鉄道」という曲。こりゃ変だな。全く落ち着かない。鉄道の発達が国家の繁栄の一つの象徴だったのだな。でも私には鉄道感皆無。そして口直しにこれを。BARTOK「Mikrokosmos」(i)。これは残念ながらセレクション。シカラムータでも時々演奏するブルガリアン・リズムも入っているが、オリジナルはシンプルで案外鉄道感あり。最後に極め付け、Two Doller Guitar『Train Songs』(j)。このアルバム、すべてが鉄道。しいていえば、ヴィンセント・ギャロから女々しい部分を差し引いて鉄道を加えたもの、又は、鉄道で移動するPAPA M、それとも、マーゴ・ティミンズを失ったカウボーイ・ジャンキーズがヴォーカリスト探しに鉄道の旅に出る、そんな感じだ。素晴らしいアルバム。最後に鉄道じゃ無いけど、これを聴いておしまい。ATAHUALPA YUPANQUI「牛車にゆられて」(k)。


     (a)     (b) (c)

     (d) (e)  (f)

     (g)  (h)  (i)

     (j)  (k)


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23 October

EL TANGO VIVO



 譜面や音資料というのは、いつの間にか増えている。気が付くと作業机の隣は、クリアファイルに挟まった譜面が積み重なっている。また来週使うものだから、とついつい所定の場所に収めない。そして、それらのクリアファイルの間に違う仕事の音資料のCD-Rやサインしなければならないのに忘れていた契約書が挟まっていたり、とやはり整理整頓は大事。なので、昼より譜面整理。どんなのものの整理でもそうだが、懐かしいものが出てくると、やはり手が止まる。もう確実に使わないと思われるものは捨てるが、10年間使って無いもので捨てられないものもある。そういうものが出てくると、ときどきギターを手に取り弾いてみるのだが、10年前は弾いていたのに、今はなんだか弾きづらいものも少なく無い。結局、譜面整理はそこそこにギターを練習、そしてトレーニング。左手の人さし指が半年程、調子悪い。まれに私も見てもらうが、ノブさん(小松亮太君掛かり付けの針灸師)によれば、楽器を弾く人はスポーツ選手並みのケアが必要との事。とにかく身体に無理なバランスで楽器を弾いているのだ。それに若い訳では無い。


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16 October

昨日、買わなかったCDあれこれ


 昨日の小松亮太君NHK「スタジオパークからこんにちは」、国会中継で収録に変更。放送は11月だそうです。

 収録が終わった後、久しぶりにタワーレコードで物色。アルバート・アイラーの9枚組BOX SETの箱がとても重厚感あり、思わず手に取る。大きさがPATTON BOXを思い起こさせるが、裏を見るとREVENANTの文字。気になり過ぎる。多分買うだろうな、その内。試聴機も色々見てみる。LITTLE AXEの新譜あり。何年ぶり?試聴機をかけ冒頭で手に取り、そして止めるが、残念ながらCCCD。なので、もう一度試聴機リピート。2曲目も素晴らしい。が、買わなかった、CCCDなので。デレク・トラックスのライブ盤も見かけた。日本盤は実はソニー・クラシカル。だが、外盤は2枚組らしいので、これも買わず。アストル・ピアソラの82年の東京でのライヴ。これは当時NHKで放送した時のものなのか。ただ、今は聴く気になれず、パス。しかしピアソラのものは突然、店頭から姿を消し、廃盤になるので要注意。上のフロアに行く。ジョン・アダムスの新譜あり。あきらかに9・11後感の強いジャケット写真。迷ったあげく、何故か買わず。そして下のフロアに、サム・フィリップスのちょっと前の新譜。これも買わず。そして、ブライアン・ウィルソン『SMILE』。悩む。が、頭の中に俺の『SMILE』はあるのだ。しかし、迷う。聴きたいような聴きたく無いような。やっぱり、買わず。結局、帰り際にそれほど興味は無かったのだが、最近ラジオで聴くとやたら心地よく感じるノラ・ジョーンズの二枚目のCCCDではない通常CDがあったので購入し、店を後にした。


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10 October

福岡史朗、BOXCOX


 家に戻ったら、福岡史朗君からCDが届いていた。自宅作業や明日の準備をしなければならないし、コメントを求められているのでCDはゆっくり聴くつもりだったのだが、ついかけてしまった。最初の数曲だけ聴くつもりだったが、聴き入ってしまった。泣き笑いで素晴らしい。



 上のジャケットは、福岡史朗/Sandal Blues。で、今回もう一枚、BOXCOX名義のミニアルバムもあるのだが、こちらも同様に素晴らしい、ということは言うまでもない。

 詳しくはギンジンレコードまで。

00:44:03 | skri | 2 comments | TrackBacks