4/28

　夏の仕事の打ち合わせで恵比寿に行く。打ち合わせはそこそこに初対面の方も交え飲みに入るが、話に花が咲き終電を見のがす。そのまま3時くらいまで飲み続け、この仕事のパイプ役の旧友T氏宅に御厄介なる。真夜中に他人様宅に世話になる様子は、ドラマや映画で突然上司宅に連れていかれ、その家の奥さんに迷惑をかける図と同じで恐縮。だが、覚えていないままシングルモルトを飲み、いつのまにか眠ってしまった。

最近聴いたCD

●AEROSMITH「HONKIN' ON BOBO」

　選曲がすばらしく、オリジナルの一曲も見事に溶け込んでいる。極上のドライブ音楽だが、車用CDプレーヤーは故障中。


●GRATEFUL DEAD「EUROPE'72」

　昨年リリースのデジパック・リマスター。この間のライヴで漣君が「カンバーランド・ブルース」を取り上げたので買ってみた。大昔、友人が持っていて、その時のカセットコピーはいまだに持っているが、やはりはるかに音が良い。アナログは三枚組で結構写真が豊富だった気がするのだが、デジパックにしてはそのあたりは少し寂しいかな。デッドのライヴ盤のいくつかは歌が前に張り付いたラインくさい録音で、これも一聴そんなかんじだが、妙に奥行きもあり変わった感じに聴こえる。当時のあのPAシステム（アレンビックだっけ）の所為か。


●BELA FLECK & THE FLECKTONES「Little Worlds」

　CD三枚組。凄いよ、本当に。演奏も録音も良し。楽曲も意表をつく展開のものからオーソドックスなのもまでアイデアにあふれ、遊び心も満載。ただ、感心と感動はまた別の話。

Lesson 2

　N君のレッスン。Jerry Garcia BandのCDを参考資料にする。その他また、リズム、コード、スケールについてだが、わかりやすく教えられたかどうかはまだ疑問。どうかね、N君。

　夜、ワイゼンボーンを練習。玄さんにゆずってもらったベ−クライト製スライドバーはだいぶ使い易いのだが、今までとは形状が異なり慣れが必要。

4/25　高田漣　「タカダワタル的」テアトル新宿　

　映画「タカダワタル的」の終演後の高田漣ミニライヴ。テアトル新宿。
　映画が始まる前に楽屋に行くと、冷蔵庫に書かれた字が目に入る。「タカダワタル的冷蔵庫」　中はほぼ酒だ。ビールを１缶いただき、映画を観る。とてもおもしろい。私が知っている渡さんそのままだが、ドキュメンタリーという感じはなく、すごくあたたかい。観終わった後、もう一回はじめから観たいと思ったほどだ。
　漣君のミニライヴは権藤君と私という編成もあって、のんびりとリラックスムード。
　終演後、舞台挨拶で渡さんが登場。だが、立ち位置の所為か、妙に私に話し掛けるのだ。まあ、きっと照れくさいのだろう。
　その後、楽屋でnowgomixのH氏とフィッシュマンズの話をする。nowgomixの別レーベルでフィッシュマンズのトリビュートがリリースされたからだが、まあ、少し昔話。
　そして、三鷹の渡さん宅へ。極上のマーチンと珍しいレコードコレクションのほんの一部を見せてもらった。

神保町にて

　高田漣君のイベント用にリハ−サルの後、神保町に寄る。三省堂本店の斜向かいにも三省堂が出来ていて、そこの喫茶店でレコードコンサートをしていた。店内は本、レコードと喫茶店だが、その喫茶店との仕切りは胸の高さ程なので、レコードコンサートの様子は十分覗けるのだ。月一回程のペースで開催されているようだが、今日は蓄音機クレデンザで聴くSP。しかもカントリー。三曲ほどの立ち聴き（休憩になってしまったのだ）だったが、本当に良い音だなあ。前もって知っていれば、と悔やむ。が、主催者の目もあるので、これ以上の立ち聴きはやめる。ただ、猛烈に古いレコードが聴きたくなり、通りを渡ってミロンガへ。残念、閉店。折角だからラドリオかさぼーるに入ろうと思ったが、かなり混雑の様子。で、空腹を感じ、共栄堂に入ろうとしたが、方針を代え、十数年ぶりにいもや（とんかつ）に行く。
　閉店時間10分程前だが、やはり結構混雑。程なく席についたが、その頃には客もすこしまばらになり、私の後3〜4組で暖簾がしまわれた。その3〜4組の中の二人連れの学生（多分）が私の隣に座った。そのうちの一人は猛烈な勢いで食べている。おそらく、かつ一切れとキャベツひとつまみで御飯一膳と蜆の汁を平らげたのではないか。そして彼は店員に向かって「すいません、御飯と味噌汁おかわり」　かえってきた言葉が「もう、両方とも終わっちゃったんです」
　その後彼は友人にも悟られない様にきわめて冷静に、とんかつとキャベツだけをつまんでいた。私は少し同情した。ビールでもあれば、一杯くらい奢ったのだが、御飯はあげなかった。