Archive for 12 November 2003

12 November

11/11 上田遥『RED』 函館市民会館 ゲネプロ


 上田遥(ダンサー、振付師)『RED』北海道ツアー。
 ダンスのツアーは体力的な事やステージの仕込み等を考慮し、移動日やOFF日が通常のコンサートツアーより多く設けられている。今回も六日間で四公演。ということはまあ飲み歩くということだ。
 ステ−ジ内容を簡単に説明すると、川井郁子さん、小松亮太&タンギスツがそれぞれほぼ交互に演奏、その一曲ごとにダンサーが変わる(ソロ、デュオ、3〜6人の編成)という構成だ。基本的に川井さんはカラオケを使用するが、数曲タンギスツに合流したりする。タンギスツの演奏曲は通常のコンサートで演奏するものはあまり多く無く、しかも難曲も揃い。そしてのってきたなと思うと、ステージ脇にはけたり、と気持ちの切り替えが少しいつもと勝手が違う。が演奏曲目は通常の半分くらいなので、まあわりと楽でもある。
 函館は前日の入りだったので、リハーサルをすませ、宿に戻り、バンドメンバーで軽く食事といって近くの寿司屋に入る。やはりイカが旨い。が、焼き物は少なく、寿司で腹ごしらえし、酒はそこそこに私は一人で繁華街にくり出した。泊は湯の川温泉なので函館駅周辺よりは五稜郭交差点の方が近い。とりあえず30分程歩き、五稜郭近辺の居酒屋を探すがピンと来る店が無い。こういう時は無駄金を使うので深追いは禁物。結局、交差点近くのジャズ・ブルーズ・バー(パットンボックス有り)でウヰスキーを2杯のみ、太田和彦氏のエッセイにも登場する「りつ」で塩らーめんを食らう。普通の町の中華屋風情がうれしい。カウンターでビールを飲んでいると、3〜4席離れたとなりの50代前半のあきらかに水商売風女性がちらちらこちらを見る。彼女の連れはあきらかに同業者の60代の女性とその常連であろう60代男性だ。一言話しかけられたが、良いタイミングで塩ラーメンが運ばれた。かなり笑ってしまうような歌詞の演歌がちょっと大きめに店内に流れていた。私がラーメンを食べ終わる頃、その50代女性の遠い眼でその歌詞を口ずさむ横顔が眼に入った。(化粧臭付き)

03:00:00 | skri | No comments | TrackBacks