Complete text -- "オーディオ1"

01 April

オーディオ1

 このあいだの原稿仕事で、居間のスピーカーを変えてみた。というのも仕事部屋のパワー・アンプを修理に出したので、パワード・スピーカーしか使えなくなったということもあるし、原稿で取り扱う音源がアナログとCDという所為もある。

 という事を書き始めて、オーディオの話でも書こうとおもったのだが(まあ所謂B級オーディオだが)、”レコード千夜一夜” というレコード・コンサートを定期的にやっている身としては、もっと根本的なことから書こうかと思う。

 ここ2〜3年でアナログレコードの需要はかなり増え、新しくレコードプレイヤーを購入された方も多いであろう。まずは手持ちの装置でレコードをより良く聴く方法を簡単に書こう。
 
1)レコードを綺麗にする。
 レコードは結構埃がある。場合によってはカビも生えている。その埃がプチプチというノイズになる。(傷は別だが)
 私の場合はまず洗剤で洗う。ブラシは歯ブラシのデンターシステマの一番細いものの柄を切りブラシ部だけを三つをプラスチックの破片に接着したものを使っている。洗剤は食器洗い用の中性洗剤を薄めたもので構わないが、結局「えがおの力」という自然由来のものが静電気と泡切れにとても有利だと感じた。(えがおの力は、安くないが、40〜50倍くらいに薄めるから、単価はそれ程でもない。ちなみにこれは妻が洗顔にも使っている。)以下は私の手順。
 a) 洗面所等でレコードを安定させる。レーベル部は円形のタッパーの蓋を改造した取手つきの器具で保護し、スプレーで洗剤を吹き、数分置いておく。
 b) ブラシで溝に沿ってこする。方向は右回り、左回り満遍なくで、その後は水で洗い流す。泡がなくなったら、ブラシを使って水で再び洗い、マイクロファイバークロスで拭く。
 c) 水気が切れたレコードを安定した場所で再度水気を拭き取り、アルカリ電解水を吹き、これをマイクロファイバークロスのガラス拭き用、または不識布ベンコットで左回りに拭き取る。
 d) c)を完全に拭き取ったら、精製水をスプレーする。そして、これをナノファイバークロスかベンコットで拭き取る。
 e) 乾かす。私は食器スタンドに立てている。30分ほどで聴ける状態になるが、不安な方はもっと待っても良いだろう。

 と、そんな洗浄方法なので、随分と時間がかかり未だ自分の全てのレコードを洗い切ってはいない。

2)レコード針を綺麗にする。
 これは簡単だ。かける毎に、メラミンスポンジで擦れば良い。ルーペで見て、あまりに汚れているようだったら、メラミンスポンジに少し精製水を含ませて磨くと良い。ちなみにレコード針はまずほとんど減る事はないので、綺麗にさえしていれば良い。私の20年前のシュアーでも全く問題ない。

3)プレーヤーの設置方法。
 なるべく頑丈にして、水平にする事。コンクリートのドブ板みたいなものに乗せれば問題ないが、なかなかそうもいかないであろう。ただ、とにかく安定させる事。それから、水平器を使って(ダイソーにある)水平に設置する事。針がレコードを正確にトレースするにはとても重要な事だ。

 それから、アンプにPHONO入力がない方もいるだろう。その場合はフォノイコライザーが必要。最近のレコードプレーヤーはフォノイコライザー内蔵というのもあるらしいが。

 今日はひとまずここまで。


23:50:00 | skri | | TrackBacks
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