Archive for December 2004

31 December

大晦日の雪音源


 

 寝室の窓から撮った写真だが、私の家が特に山中奥深い所にある訳では無い。それ程の雪なのだが、既に門柱にも8cm程積もっている。これだけ、しんしんと降り続けていると、やはり雪音源が聴きたくなる。ブルース・コバーン『雪の世界』、デヴィッド・シルビアン『Blemish』、ワールド・スタンダード『雪花石膏』を用意するも、いかんいかん、これから仕事なのだ。しかも新宿。仕事納めでもあり、仕事始まりでもある、酒井俊さんのライヴ。
 なので、今日の雪音源はこれ。どれも雪が解ける勢い、と言うか、雪には関係ないな。でも大音量で。


  ORCHESTRE NATIONAL de BARBES/en concert

 数年前、MAMADOU DOUMBIAの欧州ツアーの時、パリのバルベスの近くでリハーサルをしていた。楽器を持って街を歩いていたら、CD屋の店員が「おまえもミュージシャンならこれを買え」とこのアルバムを押しつけられた。その時は断ったが、帰国後購入。ベースでバンマスのYOUCEFはMAMADOUの2ndでも弾いていた凄腕。


  ARCHIE SHEPP/THE CRY OF MY PEOPLE

 アッテカブルーズばかり聴くことが多いので、久しぶりにこれをかけてみた。こっちのがよりメロウ。痺れる。途中で下のアルバムを思い付き、スイッチ。


  PEREZ PRADO/EXOTIC SUITE OF THE AMERICAS

 ゲバラのバラード。グッと来たところで、下へ。


  LIGHTIN' HOPKINS/FREE FROM PATTERNS

 ライトニンの音は一体どこから来るのか。冒頭の語りからギターが入るところでまず一撃。リズム隊は13th FLOOR ELEVATORS。8ビートとシャッフル混在あり。最高。


 
 少し小降りになったようだ。じゃあ行ってきます。
 皆さん、良いお年を。

17:29:15 | skri | No comments | TrackBacks

30 December

師走感


 昼間、久しぶりに武蔵野うどんのもう一つの名店「とき」へ。やはり旨いね。ここは。その後、銀行に行くが、ATMには長蛇の列。師走を感じる。
 部屋に戻って、もろもろ整理整頓。一番厄介なのが、ラベルに何も書いていない、MD,DAT,CD-Rの類い。確認する為に、いちいちそれらを聞いてみるのだが、面白いものも出てくる。リハーサルや資料がほとんどだが、保存しておくものも少なく無い。松永さんのライヴ用リハなんて、すこぶる面白い。
 そんな資料に混じって、ハナレグミの来年出るニューアルバムの白盤発見。実はエラーだったのか、CDプレーヤーでもラジカセでもかからなかったものなのだ。ふと思い付き、Macに入れてみると、なんとファイル。ようやく聴くことができたが、たのむよ、永積くん。でも、内容は素晴らしい。
 下は1/16イベントのチラシ。よろしく。


 

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29 December

SUNNY ADE (AFRICAN SONGS)


 昨日のベストアルバム、やっぱり、抜け落ちてしまった。SUNNY ADEの'70's初期録音のAFRICAN SONGS盤。店頭で見かける様になったのは昨年の12月くらいからで、全四種発売。私もまだ下の二枚しか聴いていないが、これが本当に気持ち良く、素晴らしいとしか言い様が無いのだが、アナログ落としのマスタリングはやや難あり。とは言えその後のSunny Aladeより音質は落ちるが、太く、ものすごく熱気を感じる。(特にGreen Spots Bandの方)

  SUNNY ADE AND HIS GREEN SPOTS BAND/DR.SEHINDEMI


  SUNNY ADE AND HIS AFRICAN BEATS/OMO WUNMI

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28 December

2004 ベスト・アルバム


 では、リクエストにおこたえして、2004のベストアルバム。とは言え、今年は本当に新譜を聴かなかったので、ベストかどうか分からないのだ。ビョーク、バーン、ジルベルトのライヴもスマイルもデスチャも聴いてないし、ブルースの映画もモータウンのも観ていないのだ。NO MUSIC,NO LIFEとはタワーレコードの宣伝文句だが、MUSICはソフトだけじゃないし、ネットやラジオでもそこそこ音楽を楽しんだ一年とも言える。が、なによりも音楽が楽しいのは自分が作っている時。

(順不同)
●Kate & Anna McGarrigle/La qui pleure (a)
●Emmylou Harris/stumble into grace (b)
●The Butterfield Blues Band/Live (c)
●The GIPSY KINGS/roots (d)
●Brandon Ross/Costume (e)
●TINARIWEN/THE RADIO TISDAS SESSIONS (f)
●n-unit/in tubo (g)
●松永孝義/The Main Man (h)
●小松亮太 /Tangologue (i)
●福岡史朗/サンダルブルース (j)



(a)

 

 順不同とは言いながら、今年最も良く聴いたアルバムNo.1。ずっと、彼女達のファンで良かった。

(b)

 

 昨年の今頃、良く聴いていたアルバム。(a)の布石あり。

(c)

 

 こういうリイシューを入れて良いものか、とも思うが、昨今の未発表音源発表とかDeluxe Editionとかは、新発表と言う意味では新譜。だが、こういうアルバムばかりになると年間ベストの意味もさほど無い。が、このアルバムのように半分が未発表ということになると、選ばざるを得ない。ただ、いつ発売されたとしても、私なら選に入れる。

(d)

 

 バカにしない方がいい。あまりに流行ったお陰で彼等の特殊性に気づかない方も多いかも知れない。真のハイブリッド。そういう意味ではラ・バンバの後のロスロボスに近いかも知れない。プロデュースは流石のクレイグ・ストリート。グレッグ・コーエン、ガース・ハドソン、シロ・バプティスタ参加。

(e)

 

 今年一番の美しい音。最近はこればかり聴いている。

(f)

 

 今年一番のリラックス音源。厳密には少し前の発売だが、日本盤は今年じゃなかったけ。そういう事にしておこう。

(g)

 
 
 ベストアルバムの発表、というのは、あまり知られていない良いものをあらためて紹介するという意義もある。ただ、手に入れにくいのが残念か。千歳烏山のtuboという店のライヴ盤。

(h)(i)(j)

   

 この三枚は自分が少なからず関わっているので、ちょっと反則。ただ、そんな事が理由で選からはずすのはフェアでは無いと思うくらい、素晴らしいアルバム。ちなみに反則を犯さないとすれば、下の三枚と入れ替える事になる。

●KINKS/ARE THE VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY(special deluxe edition)
●SAKANA/LOCOMOTION
●The Legendary George Sibanda


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27 December

トロンボーン


 大熊ワタルさんのライヴ。シカラムータだけでは無く、ジンタらムータ、佐藤芳明さんと大熊さんのデュオもあり文字どおり「大熊ワタル吹きっぱなし」。いつものシカラムータのメンバーに加え、中尾勘二くんと松永孝義さんが加わる。(今月後半は松永さん週間だな)
 今日の前半の半分は大原裕さんの楽曲。中尾君は当初、ドラムだけに専念するつもりだったらしいが、大原さんの形見のトロンボーンを吹いた。久しぶりに彼のトロンボーンを聴いたのだが、本当に素晴らしいな。ステージ上で嬉しくなってしまった。どことなく大原さんの音に似ていた気もした。
 このトロンボーンは大原さんが晩年に使っていたものなのだが、その頃、いたる所ににこの楽器を置き忘れたりして何度も紛失していた。東京や京都で車中に置き忘れたりしていたらしいのだが、その都度、大原さんの元に戻ってきた。一昨年あたりだったと思うが、彼がポルトガルに言った際にも、この楽器をホテルに忘れてきたらしいが、優しい人もいるもので、日本まで戻ってきた。とは言え、そんな状態だから、手元に楽器が無い事も多く、中尾君はよく自分のトロンボーンを貸していたようだ。
 そして、結局、中尾君のトロンボーンは大原さんと共に燃え、形見のトロンボーンは遺失物取扱い所から大原さんの実家に届けられ、中尾君の手元にある。
 今回、私が知らなかった大原さんの曲もあったのだが、あらためて優れた作曲家でもあったことを実感。


 

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